
スマートフォンや5G、ブロックチェーンなどの普及により、AR(Augmented Reality:拡張現実)の活用事例が増えてきています。
ARを活用すれば、これまでにない新しい体験を顧客に提供したり、世の中が長年抱えてきた課題を解決できたりするからです。
今回は、【2025年最新版】AR(拡張現実)の国内活用事例をまとめました。
この記事を読めば、AR活用の最新動向が把握でき、今後の未来の方向性が垣間見えることでしょう。
株式会社リッカ
「街全体をアトラクション化!AR技術で新たな体験価値を創出する『wondARland』
Z世代向けSNSマーケティング事業を展開する、株式会社uzumaki creativeは、AR技術で街全体をアトラクションへと変え、従来は何もなかった場所に新たな観光要素やエンターテインメント性を付加するAR「wondARland(ワンダーランド)」の提供を開始しました。
wondARlandは、現実空間にデジタルオブジェクトを表示させることで、建物や道路、空など広範囲にわたるエリアに非現実的な映像演出を実現し、『没入感のある新たな体験価値』を創出するAR制作サービスです。
「wondARland」なら、どのような場所でもスマートフォンとQRコードだけで簡単にAR体験を提供できます。また、Google Earthと連動することができるので、位置情報が取得可能なエリアであれば、国内、海外問わずどこでもARコンテンツを制作できます。
例えば、都心部や繁華街のデジタルサイネージ広告とARを連携させることで、ARからECサイトへ誘導して購買を促すことができるようになります。また、歴史的建造物やイベント会場とARを組み合わせれば、バーチャルの偉人やキャラクターが歴史を解説しながら訪問者を案内するという没入感のある観光体験を実現できます。
参考:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000047.000088580.html
旭山動物園監修「ARどうぶつえん」が入院中のこどもたちの笑顔と希望を育む
旭山動物園監修によるAR(拡張現実)コンテンツ「ARどうぶつえん」の運営会社である株式会社STARIUMは、令和7年3月19日(水)13:00~、群馬県立小児医療センターにおいて「ARどうぶつえん」を体験してもらうイベントを開催しました。
「ARどうぶつえん」は、様々なメディアで人気動物園ランキング1位を獲得する旭山動物園が監修して作られた、実寸大のAR(拡張現実)技術で動物のリアルな生態を再現するコンテンツです。
コンピューターで生成された動物たちをスマートフォンやタブレットなどのデバイスを使って現実世界に重ね合わせて表示することができるので、まるで本当の動物たちがその場に存在しているような体験ができます。
群馬県立小児医療センターは、総合的小児医療、保健活動を目指す高度専門的な小児専門病院です。不安や辛い想いを抱えながら長い入院生活を送る子どもたちも多く、診察の待ち時間や処置にフラストレーションが溜りがちとなっています。
過去には、長野県立こども病院、埼玉県立小児医療センター等でも開催され、多くの子どもたちに笑顔と希望を届けています。「ARどうぶつえん」の動物たちとの触れ合いによって病院で過ごす時間が楽しい時間に変化し、病気や困難を乗り越えるきっかけになればという願いのもと開催されています。
AR技術を活用すれば、子どもたちに笑顔や希望を届けるきっかけを作ることもできます。
参考:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000149893.html
くまモンと熊本県内を巡る新たな旅体験『くまモンテクテク』スタンプラリー開催
くまモンテクテクは、熊本県内のくまモンランドスポットをめぐるARスタンプラリーです。各スポットでは「くまモンのフォトフレーム」やくまモンになれる「くまモン顔認証AR」の体験ができ、くまモンの世界観を存分に楽しむことができます。
スポットで獲得できるスタンプを集めると、抽選でくまモングッズが当たるキャンペーンも実施されます。2025年3月からは、くまモンがAR上で熊本の観光ガイドを行うコンテンツも追加される予定です。
「くまモンテクテク」には、株式会社palanが提供するAR観光マップ作成ツール「AR Maps」が採用されています。開催期間は、令和7年(2025年)1月16日(木)~令和7年(2025年)3月23日(日)までで参加費は無料。スマートフォンからどなたでも参加でき、各スポットに設置された二次元コードを読み取るとスタンプを集めることができます。
株式会社palanの「AR Maps」は、既存の資源✕デジタル新技術の融合によって新しい観光地・新しい価値を誕生させ、ユニークな観光体験を実現する新感覚の観光マップ作成ツールです。自治体や観光協会を中心とした幅広い業界にARサービス・AR開発を提供できます。
参考:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000298.000028239.html
ARで近視を防ぐ!窪田製薬HDの『Kubota Glass』とは?
窪田製薬ホールディングス株式会社は、メガネ型AR(拡張現実)デバイス「Kubota Glass」を開発しました。Kubota Glassは、自然光のような広い波長と明るさのマイクロLEDを用いることで遠くを見ている映像環境を再現できるので、近年世界的に急増している近視の進行を抑制する効果が期待できます。
近視は単なる視力低下にとどまらず、強度近視の場合、白内障、網膜剥離、緑内障、近視性黄斑症などの失明リスクの高い疾患を引き起こす可能性があります。2050年には世界人口の50%が近視になると予測されており、2024年9月には米国科学技術医学アカデミーが近視を「病気」と正式に分類しました。特に若年層での発症率は年々増加し、アジア諸国では深刻な社会問題にもなっています。昨今の近視人口の増加は、環境要因が大きいと考えられており、その中でも野外活動の減少が大きな要因と考えられています。
Kubota Glassは、見落とされがちな「目の健康寿命」に着目し、「目の外遊び」という新しい習慣を提案しています。この取り組みは朝日新聞社主催のWELLBEING AWARDS 2025において、「目の健康寿命を延ばし、世界のQOL向上に貢献する」という高い評価を得て「FINALIST」に選出されました。
AR技術を活用すれば、現代病の一種ともいえる近視の改善や子どもたちの目の健全な成長を促進できます。眼科医療ソリューション・カンパニーである窪田製薬ホールディングスは、世界中で眼疾患に悩む患者の視力維持と回復に貢献することを目的に、革新的な治療薬・医療技術の探索及び開発に取り組んでいます。
参考:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000064.000035167.html
ARで蘇る1970年大阪万博!『Immersive Dive into EXPO’70』万博記念公園で開催
AR体験「Immersive Dive into EXPO’70」は、大阪万博の会場跡地である万博記念公園にAR体験ができるスポットを設置し、最新のAR技術により再現された1970年日本万国博覧会当時の会場風景やパビリオンを、現実の景色に重ねて体験できる企画です。2025年3月15日(土)~2025年10月中旬まで実施予定となっており、2025年大阪・関西万博のを盛り上げます。
AR体験「Immersive Dive into EXPO’70」を楽しむためには、専用アプリ「mietARa1970」のダウンロードし、各スポットのマーカーをアプリで読み取ります。「Immersive Dive into EXPO’70」の参加費は無料ですが、万博記念公園の自然文化園は入園料が必要となります。
2025年3月15日(土)と16日(日)には、AR体験と連動した没入型演劇(イマーシブシアター)「ツナグフィルム1970」が実施されます。演者とともに1970年にタイムスリップし、まるで大阪万博の会場を巡っているような感覚で演劇を楽しむことができます。
参考:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000075.000053852.html
ARで楽しく学ぶ脱炭素!『YOKOHAMA GO GREEN デジタルスタンプラリー』が開催
令和7年3月5日(水)から3月24日(月)まで、横浜市庁舎を探検しながら横浜市の脱炭素施策や環境の取組を学ぶ「市庁舎を探検! YOKOHAMA GO GREEN デジタルスタンプラリー」が開催されます。YOKOHAMA GO GREEN デジタルスタンプラリーは、横浜市庁舎1~3階(全6か所)に設置されたスポットで、スマートフォンを使いながらAR(拡張現実)技術を楽しめるスタンプラリーです。
6つのスタンプをコンプリートすると、脱炭素応援キャラクター「バクバク」のオリジナルスマホ壁紙がダウンロードできます。また横浜市民の方がアンケートに答えると、好きなプレゼントが抽選で当たります。
横浜市脱炭素応援キャラクター「バクバク」は、脱炭素や環境をより楽しく、わかりやすく子どもたちが学べるように製作された脱炭素の伝道師です。横浜市は2050年の脱炭素社会の実現を推進しており、2050年に中心的な世代になる現在の子どもたちの高い環境意識醸成を目指しています。
参考:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000117.000099300.html
NFTがARで現実世界に現れる!?ARWorks×POKKEが提供する新サービス

株式会社ProVisionは、2023年11月14日(火)より株式会社PBADAOと連携し、ARとNFTを組み合わせた新サービスの提供を開始しました。QRコードを読み込むだけで手軽にAR体験ができるコンテンツを作成するサービス「ARWorks」と、複雑な手続きなしですぐにウォレットを発行できる体験型ハードウェアウォレット「POKKE」を組み合わせることで、唯一無二のデジタルデータ(NFT)をARにより現実世界に存在するかのように魅せることができるサービスです。

例えば、NFTを活用することで紙を利用しないスタンプラリーを実施することが可能です。NFTを獲得できるブースを複数箇所に用意し、POKKEを利用してNFTをすべて集めた方だけが利用できるARフォトフレームを提供することで、話題性に富んだ認知度獲得施策やイベント企画を実施できます。
NFTをより有効に活用したい方や、デジタルコンテンツを独自性の高い方法でPRしたい方などに向けた新サービスは、活用次第でさまざまな企画を幅広く提案することが可能です。
NFTを活用することで、企画やイベントでの不正行為による特典獲得を防止できるといったメリットがあります。また、本サービスではNFTを取得するのに必要であった複雑なステップを大幅に削減することもできるようになっています。
参考:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000087.000099874.html
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まとめ 【2025年最新版】AR(拡張現実)の国内活用事例

今回は、2025年最新版のAR(拡張現実)の国内活用事例をまとめて紹介しました。
ARの普及により、新たな体験や価値が提供できるようになってきています。ARを活用したアイディア次第で、大きな集客や反響も期待できます。国内の活用事例を参考に、ARを使った新たなビジネスを考えてみてはいかがでしょうか?
当メディアでは、今後も定期的にAR活用事例を紹介していきます。
株式会社リッカ
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