スポーツ・健康に関するデータの収益化をブロックチェーンプラットフォームでこう実現する【2019年最新情報】

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モバイルヘルス市場の拡大

スマートフォンなどのモバイル端末を利用して、医療行為や診療のサポートすることを「モバイルヘルス」と言います。

このモバイルヘルス市場は、ITの活用により急速に成長を遂げています。
インドのリサーチ会社Mordor Intelligenceによると、2023年に2017年の4.5倍となる1100億米ドルまで拡大すると予測されており、ヘルスケア分野の中で最も急成長している市場です。

医療だけにとどまらず、モバイル端末を利用して私達の運動したデータを管理するアプリケーションも開発が進められています。

BEATというドイツのプロジェクトは、スポーツをするたびに生成される健康データをブロックチェーン技術を使い収集し、集められたデータを収益化できるシステムを開発しています。

BEATはユーザーのデータを守り、スポーツのスポンサーやタレントスカウト、医師、保険会社などの異なる業種間の情報を共有することを可能にする最先端のブロックチェーンプラットフォームです。BEATのエコシステムでは、ユーザーは自分のデータをBEATブロックチェーンに保存し、自分のウォレットをブロックチェーンに接続させます。そして健康とスポーツに関するのデータにアクセスしたい人々からの契約を受け入れかどうか選択することができます。

このエコシステムではプロバイダー同士のデータ共有が肝となります。

ユーザー(データプロバイダー)は自分のデーターを提供していいと思えるデータ消費者(フィットネスプロバイダー)との契約に合意することにより両者のデータを共有します。フィットネスプロバイダーは契約の合意に沿って、予め決められた目的のためにユーザーのデータにアクセスできます。データ消費者である企業からするとリアルなユーザーのデータを手軽に手に入れることができるのです。
データを提供したユーザは見返りとしてジム、製薬会社、スポーツ用品製造業者のようなフィットネスプロバイダーから、割引料金、あるいは無料で、データプロバイダーに製品やサービスを提供します。

このシステムにはBEATブロックチェーンが用いられており、データプロバイダーが、健康状態や活動データを匿名でなおかつ暗号化された状態でBEATブロックチェーンに保存できるように構築されています。データプロバイダーは、保存されている健康状態と活動データを復号化して包括的な方法でアクセスするために使用できる、唯一のプライベートキーを含む独自のウォレットを保有しています。つまり、暗号化が失敗したとしても、データはどのデータプロバイダーにも関連付けることができないため、データは無意味になるのです。

私達の健康に関するデータは膨大な可能性を秘めています。
データの匿名性を維持しながら異業種の分野とデータを共有できるブロックチェーンプラットフォームにより、健康に関する新しい発見が進められています。

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