「IoT×ブロックチェーン」でトレーサビリティシステムを構築

ブロックチェーンといえば「改ざん耐性が高い」「データの信頼性を担保する」とよく言われており、データを管理することにおいて優れた点があります。しかし、肝心なデータがなくてはブロックチェーンを活かすことができません。この記事では、IoTでデータを収集し、ブロックチェーンで管理する構成となっている事例を紹介します。

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目次

「IoT×ブロックチェーン」でトレーサビリティシステムを構築

IoT(Internet of Things)とは、モノがインターネットなどのネットワークと繋がることで専用の端末やセンサーから遠隔で情報の取得や操作が可能となる技術です。ネットワークで繋がることにより、AIやビッグデータなどと組み合わせることもでき、経済活動の効率性や生産性が大きく向上するからです。日本で問題となっている人口減少や高齢化問題による人手不足を解決する手段としても期待されています。

IoTの課題とブロックチェーンを組み合わせる理由

IoTを活用することで端末やセンサーから情報を取得できるメリットをあげましたが、IoTにもいくつか課題があります。ここでは、代表例として2つ記載します。

  • セキュリティ問題

    IoTから取得したデータを管理するサーバーが攻撃された場合でも、システムがダウンしないことやデータが改ざんされないように強固なセキュリティが必要となる。

  • デバイス同士のコミュニケーションの自動化

    デバイス同士がブロックチェーンで構築された信頼関係に基づいてソフトウェアの更新や契約などを自動で処理を行うことができる。

この他にも課題はいくつかありますが、セキュリティ問題や端末同士のコミュニケーションの自動化を解決する手段としてブロックチェーンが期待されています。例えば、ブロックチェーンは分散型ネットワークによって信頼性と接続性の確立されたIoTシステムの構築が可能となることや、高い改ざん耐性によってデータの改ざんが困難なものにできます。

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続いて、「IoT×ブロックチェーン」でシステムを構築した事例を2つ紹介します。

RFIDを利用して医薬品の流通を追跡

2022年5月に朝日印刷らがブロックチェーンとRFIDを利用して、医薬品のトレーサビリティを実現するデモシステムを構築したことを発表しました。

こちらシステムは医薬品製造時に、薬剤を入れるボトルや薬液バッグ、錠剤シートなどにRFIDタグを埋め込み、その入出荷のデータをブロックチェーンで管理することで、医薬品のトレーサビリティや偽造品のチェックを可能とするものとなっているようです。RFIDリーダーを使うことで配送時に箱を開けなくても情報の読み書きが可能となり、入出荷業務を正確化・省力化が可能になります。

RFIDとQRを利用して化粧品の流通を追跡

2021年3月にトレードログ株式会社は、株式会社資生堂の子会社である株式会社ザ・ギンザ向けにIoT連携ブロックチェーン導入ツールの提供を開始しました。

こちらのシステムは製品の箱にRFIDタグを貼り付け、入出荷のデータをブロックチェーンで管理することで製品のトレーサビリティや偽造品チェックを可能としています。また、このRFIDはQRコードとの二層構造となっており、上面にあるRFIDのシールをはがすことでQRコードが見えるようになり、ユーザはQRコードを読み取り、専用のサイトから製品が本物であるかを確認することができます。RFID/QRコードの二層構造は、RFIDによって製品の入出荷情報の読み書きが一括で行え、ユーザ視点からもQRコードで真贋証明が可能となっています。

また、従来はサプライチェーン上の企業ごとに管理していた入出荷情報をブロックチェーンで管理することによって、高い改ざん耐性を維持しつつスマートコントラクトによって信頼性を担保した情報が企業を跨いで記録し続けることが可能となっています。

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最後に

今回紹介した事例のようにIoTで効率よく安全にデータを収集したい場合、ブロックチェーンを活用することは有効な手段であると考えられます。今後もIoTにブロックチェーンと組み合わせたものが生まれることでしょう。

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