ブロックチェーンという技術が一般的に広まり、今後もさらに活用・応用され、ブロックチェーンそのものの可能性を探る研究も引き続き行われていくことが予想されるため、その技術を学問として学べる大学も増えてきています。
今回は米暗号資産メディアCoinDeskがまとめたブロックチェーンに影響を与えている大学のランキングをご紹介します。
大学でブロックチェーンを学ぶ時代
ブロックチェーンに影響を与えている大学のランキング
CoinDeskは、授業内容、研究成果、学生クラブや研究センターなどの整備状況、就職実績、学術的な評判、費用をもとにランキングを作成。
2020年に初めて発表したランキングはアメリカの大学のみを対象としていましたが、今年は世界230校に対象を拡大しました。
ランキングの採点方法
ランキングは、授業内容、研究成果、学生クラブや研究センターなどの整備状況、就職実績、学術的な評判、費用などを網羅しており、どの大学がブロックチェーン分野に最も重点的に投資しているかを知ることができます。
ランキングの採点には既存のデータベース・大学から提供された情報・公開情報を使い、定量的データと定性的データを活用。
550人以上のアンケート回答、100社以上のブロックチェーン企業の1万2000人以上の従業員、そしてオンライン調査の結果を詳細に検討しています。
ランキングの採点について
以上のすべてのデータを各サブカテゴリーを含む4つの大きなカテゴリーに分け、採点の重み付けをしています。
学術的な影響 29%
研究論文 6%、引用 11%、筆頭著者クレジット 12%
ブロックチェーン教育の機会 40%
研究センター 11%、学生クラブ 9%、講義数 7%、コースの多様性 3%、ブロックチェーン学位 10%
雇用と業界での成果 20%
業界での評判 5%、業界への就職 11%、業界とのパートナーシップ 4%
学術的な評判 11%
総合ランキング 3%、学生の評判 3%、学会の評判 5%
ランキングからわかること
2021年のランキングはアジアの名門校が多くを占め、ヨーロッパの大学が上位にランクインしていることから、全体ではアジア、トップではヨーロッパがこの世界でブロックチェーンの開発をリードしていることがわかります。
なお、日本からは東京工業大学が42位にランクインしています。
ランキングからは地域別の傾向を明確に読み取ることも可能で、平均スコア、授業料の平均、ブロックチェーン関連の研究論文の数の平均などがわかります。
まとめ
ブロックチェーンという、多くの人が関心を持ちつつもまだ新しく発展途上である学問を、数々の有名な大学がリードしています。
今後この学問が成熟することで、世界の有名校だけでなく一般的に多くの学生が、質の高い授業や研究に取り組み社会で活躍していくことが期待されます。
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