LVMHグループ傘下のブルガリが、パートナーシップ提携を結んでいる非営利団体セーブ・ザ・チルドレンとの取り組みにおいて、寄付金の行き先確認のためにブロックチェーン技術を活用することを8月6日に発表しました。
ブルガリがチャリティにブロックチェーン活用 ジュエリー購入後、寄付金の提供先が確認可能に
チャリティ内容について
ブルガリとセーブ・ザ・チルドレンが2009年より連携し、セーブ・ザ・チルドレンコレクションとして販売しているジュエリーを対象に購入商品毎にデジタル認証IDを発行します。
ジュエリーが1つ購入されるたびに、紛争や災害、貧困に直面した子どもたちを支援するための活動費75ユーロがセーブ・ザ・チルドレンへ寄付されます。
現在は、セーブ・ザ・チルドレンのブランド製品を購入するか、無料のウイルス基金に寄付するかの2つの方法でブルガリの募金活動に貢献することができます。
寄付金の提供先の確認について
提供先はAuraブロックチェーン技術により確認が可能になっています。
顧客は発行されたブロックチェーンを活用したデジタル認証IDを用いて、寄付金の行方を確認できます。製品IDと顧客IDを照合することで、第三者の検証を必要とせずに信頼性のあるデータで製品を追跡することができます。
寄付金はセーブ・ザ・チルドレンが取り組む「若者のエンパワーメント」「緊急支援」「貧困対策」「教育」の4つの活動分野へ適用されます。
ジュエリーを購入した顧客は寄付金が提供された子どもの情報、子どもの生活がどのように変化したか、また寄付金の使用履歴を閲覧することができます。
ブルガリ公式サイトに商品の詳細やチャリティ活動の様子が載せられています。また、登録することで、チャリティ活動の最新情報が入手できるようです。
セーブ・ザ・チルドレンについて
セーブ・ザ・チルドレンは子供への支援活動を行う非営利の民間国際組織です。
イギリス人女性Eglantyne Jebb氏によって1919年に創設された、100年の歴史を持つ団体です。
Auraについて
「Aura」はブルガリの親会社であるLVMHが設立したラグジュアリーブロックチェーンコンソーシアムです。
ブルガリの他にプラダやカルティエも参加しています。Auraによって顧客は材料の原産地など製造工程に関する情報の閲覧や商品の真贋判定が可能になります。
最後に
チャリティ業界はこれまで寄付したお金がどのように使用されたか分からないという問題を抱えていましたが、今回の事例のようにブロックチェーン技術を導入することで寄付金の不透明性を改善し、顧客が安心して寄付できるようになることが期待されています。
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