ここでいうライブラリとは、図書館という意味ではなく、映像や文書、動画など、その形質にとらわれず、データなどをまとめて保管、管理するもののことを指します。
一部の記憶装置やソフトウェアを登録したウェブサイトなどのことです。
ブロックチェーンはライブラリの管理や活用においてもその有用性を発揮します。
ライブラリをブロックチェーンで管理するメリットとは?
ブロックチェーンは分散型台帳という特徴があり、他にも永久的に記録されることや情報の改ざんが不可能な点なども、ライブラリの管理や運用において非常に有用です。
2017年12月、アメリカのサンホセ州立大学情報学部は、博物館や図書館のサービスを行っている公的協会から、ライブラリにおけるブロックチェーン技術導入の可能性を調べるために助成金を受けました。
地域社会のコミュニティが、知りたい情報をより収集しやすくなるような仕組みをブロックチェーン技術を導入することで実現しようとしています。
この目的を実現させるためにはブロックチェーン技術の分散型台帳が重要となります。
なぜなら、ブロックチェーンで構築された情報は、改ざんすることができず、誰にでも共有ができ、永久に情報を残せるからです。
メタデータアーカイブの構築にブロックチェーンを活用する
中でも、メタデータアーカイブの構築においてはブロックチェーンの特徴が生かされます。
このメタデータアーカイブの構築にブロックチェーン技術を導入すれば、ライブラリを構築するデータの安全を守り、安定的な運用を実現することができます。
中央集中型のサーバーでアーカイブデータを保管した場合、ハッキングの可能性やデータ故障の可能性があります。
一方、ブロックチェーンの分散型台帳で記録すれば、外部や不可抗力によるダメージを受けにくくなります。また、ブロックチェーンはそれぞれのブロックを互いに関連付けて結びつけることが可能で、第三者による不正や改ざんも不可能です。
これにより情報は正しく記録され、関連性の高い情報もすぐに得ることができます。
まとめ ライブラリにおけるメタデータの管理にブロックチェーンを導入するメリット
今回は、ライブラリにおけるメタデータの管理にブロックチェーンを導入するメリットについて解説しました。
ブロックチェーンを活用すれば、その耐改ざん性によってデータを安全に共有したり、保管したりすることができます。
ブロックチェーン技術は、今後も各方面で広がっていく可能性が高く、そのシステム構築をさまざまな企業が研究、開発に取り組んでいます。
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