2024年9月26日~9月29日の4日間、幕張メッセにおいて『東京ゲームショウ2024』が開催され、多くの来場者で賑わいました。東京ゲームショウ(TGS)史上、最大規模となる44の国と地域、985の企業・団体が出展し、ゲームタイトルは2,850となりました。
TGSに出展したゲームの中には、ブロックチェーンゲーム(BCG)も多数含まれており、NFTや仮想通貨を活用したWeb3の新しい体験や価値にますます注目が集まっています。
そこで今回は、TGS2024に出展した主なブロックチェーンゲームを紹介していきます。
この記事を読めば、最新のブロックチェーンゲームの概要や特徴をキャッチアップできます。
株式会社リッカ
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ブロックチェーンゲームとは?
まず始めにブロックチェーンゲームについて解説します。
ブロックチェーンゲームは、ブロックチェーン技術を活用して開発されたゲームです。ゲーム内に登場するアイテムやキャラクターをNFT(非代替性トークン)化することで保有や売買ができるようになったり、仮想通貨を活用することで遊びながら稼ぐこと(Play to Earn)ができるようになったりするという新しい体験や価値の提供が可能になっています。
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【NFTとは?】ブロックチェーンとの関係性や活用事例をわかりやすく解説
従来のゲームは、ソフト代や月額利用料金を支払うことで、ゲームの世界を楽しむという体験でした。ゲーム内で育てたキャラクターや時間をかけて手に入れたアイテムはゲーム内のものであり、個人のものとして所有することを楽しんだり、プレイヤー同士で売買したりすることは基本的に出来ませんでした。
TGS2024では、最新のブロックチェーンゲームが多数出展されました。その中から、本メディアが特に注目しているタイトルをご紹介していきます。
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【ブロックチェーンの仕組みとは?】特徴や基礎をわかりやすく解説
SYMBIOGENESIS(シンビオジェネシス) | SQUARE ENIX
ドラゴンクエストやファイナルファンタジーなどを手掛けるスクウェア・エニックスが提供するブロックチェーンゲームが、『SYMBIOGENESIS(シンビオジェネシス)』です。
SYMBIOGENESISは、汚染された大地から生き延び、人類最後の安住の地となった「浮遊大陸」が舞台となっており、プレイヤーは浮遊大陸に突如襲ってきた「竜」に対抗すべく、ゲーム内のストーリーやヒントを手掛かりに様々な謎を解いて物語を進めていく内容となっています。
- アートの背景やキャラクターの装備、衣装などから状況を考察する面白さ
- 約200万文字にも及ぶ壮大な物語を読み解き世界の謎を推理する楽しさ
- ヒントを元にゲームアイテムを探し見つけたときの爽快感
これらをコミュニティメンバーとともに体験できる世界考察アドベンチャーです。
現在、新エピソード「Chapter0」が公開中となっていますので、スクウェア・エニックスが提供する新しいゲーム体験にご興味がある方は、『SYMBIOGENESIS』公式サイトをチェックしてみてはいかがでしょうか?
NFTゲーム!コインムスメ-CoinMusme-
Eureka Entertainment Ltd.が開発中の『コインムスメ』は、仮想通貨をモチーフにしたアイドルキャラクターたちが登場するブロックチェーンゲームです。仮想通貨の暴落によって廃校寸前になってしまった「コインムスメ学園」を救うために、仮想通貨アイドルユニットを作ることで仮想通貨の人気を取り戻すことを目指すストーリーとなっています。
ゲームでは、アイドルとして擬人化された仮想通貨でNFTバトルや総選挙を行っていきます。ガチャの売り上げの一部はユーザーに還元される仕組みとなっていますので、ゲームを楽しみながら仮想通貨を稼ぐこともできるようになっています。
コインムスメは、2024年11月の正式リリースを予定しています。
参考:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000050.000117158.html
ブロックチェーンゲーム『魁 三国志大戦』
『魁 三国志大戦』は、double jump.tokyo株式会社が株式会社セガよりライセンス許諾をうけて開発している新作ブロックチェーンゲームです。NFTカードになって生まれ変わった三国志の武将たちを使って遊ぶ戦略的オートバトルで、アーケード版『三国志大戦』に登場した武将たちだけでなく、今回のために描きおこされた新しい武将たちも登場するため期待が高まっている話題のブロックチェーンゲームとなっています。
三国志大戦のNFTは、ゲーム内のマーケットプレイスなどでユーザー間での取引を行うことができます。 また、ゲームをプレイすることで、報酬としてNFTカードパックや独自トークンを獲得することが可能となるなど、NFTを活用することでこれまでにはない新しいゲーム体験ができることが魅力です。
『魁 三国志大戦』は、2024年冬にリリース予定となっています。
参考:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000165.000034671.html
ブロックチェーンゲーム「Dark Machine」
ゲーム開発会社のLIONAとMETAX-FZCOが共同で開発しているブロックチェーンゲーム『Dark Machine』は、最大で7人対7人のチームで戦うロボットシューティングゲームです。
小型・中型・大型の3タイプのロボットを使い分け、「P.O.D」(ポッド)と呼ばれるフィールド内の拠点を制圧し、相手チームよりも多くのポイント獲得を狙うゲームとなっています。独自のNFTトークンで強いロボットを手に入れたり、ブロックチェーンならではの公平かつ透明性の高いトーナメントに参加したりすることもできる予定です。
「Dark Machine」は、2025年にリリース予定となっています。
参考:https://www.4gamer.net/games/840/G084058/20240928033
SNPIT: The World’s First Snap to Earn
株式会社GALLUSYSが開発している『SNPIT(スナップイット)』は、スマートフォンで利用可能な世界初の「カメラNFT」を利用したブロックチェーンゲームです。
SNPITを使って写真を撮影したり、撮影した写真を他のプレイヤーとバトルさせることで、仮想通貨が稼げるSnap to Earをコンセプトとしています。
SNPITは、2023年12月に正式リリースされ、随時アップデートを行っています。
参考:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000099.000047553.html
YGG Japanが開発中の「Soneium」レイヤー3ブロックチェーン「YAIBA」を発表
東京ゲームショウ2024の初日にYGG Japanブース内のステージでは、開発中のブロックチェーン「YAIBA」の発表会が行われました。
YAIBAは、SONYグループのブロックチェーン「Soneium」のレイヤー3として開発されており、日本のIP(漫画やアニメ、ゲームなど)を世界に広めることを目的としています。
YAIBAは、Soneiumエコシステムのスケーラビリティ向上に貢献するとともに、PlayStationの開発者にとって使いやすいSDKとなっています。
参考:https://www.4gamer.net/games/999/G999905/20240926116
まとめ TGSに出展されたブロックチェーンゲームについて
今回は、2024年9月26日~29日に開催された東京ゲームショウ(TGS)に出展した主なブロックチェーンゲームについて紹介しました。
TGSに出展するブロックチェーンゲームは、年々増加傾向にあります。仮想通貨やNFTなどを活用するWeb3の発展により、ブロックチェーンゲームはユーザーに新しい体験や価値を提供できる可能性に満ちています。
今後も本メディアでは、定期的に最新のブロックチェーンゲームの動向もお伝えしていきます。
株式会社リッカ
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