環境問題の解決へつながるブロックチェーンの可能性

環境問題の解決へつながるブロックチェーンの可能性

はじめに

環境問題とブロックチェーンと聞くと少しネガティブな印象を抱くかもしれません
特に「暗号資産のマイニングに多くの電力が必要である」という指摘はよく目にするかと思います。
他方で、環境問題の解決のためにブロックチェーン技術を活用することでメリットが得られることもまた提言されています。例えば、以下のような可能性があると提唱されています。

  • サプライチェーンの透明化
  • 分散型の資源管理
  • 持続可能な金融の新たな源泉
  • 循環経済に対するインセンティブ
  • 炭素市場の変革
  • 次世代の持続可能性モニタリング
  • 防災と人道支援
  • 環境管理プラットフォーム

これらを踏まえて今回は「5.炭素市場の変革」に焦点をあて、ブロックチェーン導入事例を紹介します。

IHI、CO2排出/削減量を管理・環境価値化するデジタルプラットフォーム

IHIは同社製品や設備の稼働データを元に算出したCO2排出/削減量を記録、見える化し環境価値へ変換した後に外部市場へ流通させるプラットフォームを開発しました。
このプラットフォームでは削減量をスマートコントラクトにて環境価値トークン(デジタル証明)を発行し外部市場(環境価値取引市場)で取引が可能とのことです。
今後の展望としてIHIグループ製品に限らずに稼働データを収集できる装置や設備の展開、「CO2削減量」以外の環境価値管理の展開等が期待されているとのことです。

XELSはCO2排出量取引のためのブロックチェーンプラットフォームを創設

同社では取引の透明性を高めたCO2取引市場(環境価値取引市場)により気候変動に対処するためのブロックチェーンを利用したCO2オフセットプラットフォームを提供するとのことです。
京都議定書等から端を発した炭素市場では
期限切れや偽物のクレジットの販売、クレジットが二重利用される「リサイクル詐欺」が問題視されていました。この問題に対してブロックチェーン技術を用いることで取引の改ざんや証書の複製を阻止し堅牢な分散型台帳を実現しているとのことです。
今後の展望として、冒頭でも記載した「多くの電力が消費されてします」という問題に対して低エネルギープラットフォームへの移行を目指しているほか、その結果としてユーザーが電力を大量に消費するマイニングハードウェアを必要とせず、家庭向けのノートパソコンでフルノードが実行できるプラットフォームとすることが期待されています。

CO2削減量を可視化するサステナビリティAPIの提供開始

株式会社chaintopeは同社の提供するOSSである「Tapyrus」を用いて、国・自治体・企業・個人のCO2削減への取り組みをサポートするサステナビリティAPIの提供を開始しました。CO2削減量の根拠となるデータの性格な記録や、これまで確認することが難しかった環境価値をリアルタイムで可視化することが可能である、とのことです。本サステナビリティAPIでは以下のような機能が利用可能であるそうです。

  • CO2排出削減量の算出、レポーティング。
  • カーボンプライシング対応。
  • CO2削減行動促進アプリケーション。
  • 多様な環境価値への応用。

また、実際の稼働例として佐賀市清掃工場等での運用が開始されています。
このAPIを活用することで企業トランジション・ファイナンスのための透明性の高い評価や、日本独自の規格乱立によるガラパゴス化の防止が期待されています。

最後に

今回は環境問題に焦点をあてた事例を紹介しました。冒頭でも記載した通り「非金融領域」のなかでは少しネガティブな言葉を聞きがちなジャンルです。しかし課題問題の解決に活用することは結果としてより良い世の中へ変革をもたらすものといえるのではないでしょうか。

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