銀行で使える身分証明アプリケーションが利用開始!ブロックチェーン技術が安全性を確保する

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銀行で使える身分証明アプリケーションが利用開始!ブロックチェーン技術が安全性を確保する

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カナダで新しく個人情報を証明するためのアプリケーションが開発されました。

2019年5月1日、オンラインサービスへ安全かつ便利にアクセスできる認証ソリューションを提供しているSecureKey Technologies Inc.は、デジタルIDを管理できる自社アプリケーションVerified.Meがカナダ全土の5つの銀行で一般消費者が利用できるようになったことを発表しました。

Verified.Meは、カナダの主要金融期間の他に、デジタルID認証協会、米国国土安全保障科学技術省など、複数の機関とイノベーション企業が携わって開発が行われました。すでにVerified.Meアプリは、App StoreとGoogle Playからダウンロードが可能であり、アプリを所有している消費者はVerified.Meからオンライン上で、安全に本人確認をすることができます。

Verified.Meのサービスは、個人情報に不正アクセスされたり、悪用されたりすることを防ぐために、強力なセキュリティプロトコルで保護されています。そのためVerified.Me運営側であっても、個人が所属している金融機関へログインするために使用する資格情報にアクセスすることはできません。さらに、Verified.Meでは、個人が情報を誰と共有するかを自ら選択することで、個人情報の不必要な共有を減らすことができます。

 

Verified.Meはブロックチェーンテクノロジーを使用して、信頼できるネットワーク参加者に安全に個人情報を転送し、必要なときに必要なサービスに簡単にアクセスできるようにします。ブロックチェーンテクノロジーには、非営利の技術コンソーシアムであるLinux Foundationのオープンソース、Hyperledger Fabric v1.2をベースにしたIBM Blockchain Platform上に構築されており、Hyperledger Indyプロジェクトと相互運用が可能となっています。

 

Hyperledger Fabricは特定のビジネスネットワークを実現するためのコンソーシアム型の参加方法を基本としているため、複数組織で共同運用することができる信頼性の高いブロックチェーンネットワークの形成が可能になっているブロックチェーンテクノロジーです。加えて参加組織の同意を得ることでファイナリティを得ることができるコンセンサスの方式も採用しています。

ファイナリティとはブロックチェーン技術においては、決済処理の挙動が確率的(決済記録の誤りが確率的にない)ではなく、確定的であり、金融機関での実用が可能な一貫した情報システムのことを指します

Verified.MeはこうしたHyperledger Fabricの特徴を活かし、対面型の確認プロセスに依存しない信頼性の高いデジタルID認証情報を提示するサービスを展開しています。

SecureKey Technologiesの創設者兼最高経営責任者(CEO)のGreg Wolfondは、次のように述べています。

この発表は、消費者がVerified.Meアプリケーションに正式にアクセスし、デジタルIDの管理を強化できる初めての機会です。 デジタルアイデンティティは私たちの時代の最も永続的な課題の1つであり、業界を超えた組織のネットワークが集まってソリューションを構築することができる方法を紹介する機会を持つことは名誉なことです。私たちはこの業界初のこの種のネットワークを市場に投入し、新しい参加者が私たちのサービスに加わるにつれてその拡大を期待しています。

Hyperledger Fabric などのオープンソースブロックチェーンテクノロジーを活用したビジネスは増え始めています。

オープンソースブロックチェーンテクノロジーの各特徴と各業界・分野の課題をクロスさせることで、Verified.Meのような新しいサービスやイノベーションが生まれることでしょう。

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コメント

コメント一覧 (1件)

  • 日本では、マイナンバーと紐づくのでしょうか?
    メガバンクはこのようなアプリケーションの導入を早期に進めるかもしれないですが、地方銀行への普及は時間がかかりそうですね…

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