インターネット広告、アフィリエイトにおけるブロックチェーンの可能性
今回は日本でも副業が解禁され、大きな注目を得ているインターネット広告、アフィリエイトについて、ブロックチェーン技術導入の可能性を見ていきます。
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デジタル広告の爆発的な成長と不正の影
昨今、デジタル広告は爆発的な成長を見せています。
テレビや新聞、ラジオなど情報収集ツールは様々あるものの、スマートフォンの普及などから、人々はメインツールをインターネットやSNSなどに変えてきています。
SNSなどには、常にデジタル広告ページやボタンが存在し、中にはフィッシング詐欺やアドフラウドが横行してます。
アドフラウドとは、botや自動クリック機能などを使い、無効なインプレッションやクリックを行うことで、
広告費用に対する成約件数や広告効果などを不正に水増しすることです。
つまり、不正に広告効果を上げ、費用をもらっているということになります。
また、この不正広告を防ぐための広告代理店も、広告の管理がブラックボックスになりがちであり、広告主への報告書などが常に正しいものとは言えない可能性があります。
日本の例で挙げるならば、大手広告代理店の電通がデジタル広告レポートで虚偽報告をしたことが、問題になったことなどがあります。
これはアフィリエイトにおいても同じで、広告代理店を介して行うアフィリエイトは報酬単価が高く、運用方法もシンプルでわかりやすいため、副業として年齢や性別問わず多くの人がはじめています。
アフィリエイトも不透明性が高く、属人的、手動による作業のため成果判定の信憑性は常に問われています。
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【ブロックチェーンの仕組みとは?】特徴や基礎をわかりやすく解説
デジタル広告の不正を止めるブロックチェーン開発事例
香港の会社、AiBC Limitedは「EARNET」というブロックチェーン技術を取り入れたシステムで広告プラットフォームを構築しました。
このプラットフォームでは、広告成果を改ざん不可能なブロックチェーン上に記録し、スマートコントラクトによって、高い仲介料をとられる広告代理店を使わずに宣伝できるようにしました。
ブロックチェーン上には広告に対するアクションや成果の日時、成果の種類やその承認可否と理由などをすべて記録でき、許可のあるユーザー全員で管理、チェックできます。
これにより、広告の安全性も担保され、より効率的な広告を打つことが可能です。
ブロックチェーンやAI技術などの最新テクノロジーが介入することにより、
デジタル広告やアフィリエイトの不透明性や情報管理の脆弱性はなくなることは決定的です。
広告主も、一般ユーザーにもクリーンで効果的な広告をブロックチェーン技術が可能にすることは間違いありません。
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