インターネットとブロックチェーン技術
私たちにとってインターネットは欠かせないものになっています。
膨大な情報を即座に得ることができますし、いつどこからでも自分で情報発信することも可能です。
ですが、ネット上には必ずといっていいほど、悪事を考えている人も存在します。
そのような悪意ある人に対して、世界ではセキュリティ対策がされていますが、現状の日本においてはセキュリティ意識が低いという調査結果があります。
これにより、サイバー犯罪に巻き込まれたり、個人レベルでのインターネットトラブルというのも珍しくなくなってきています。
そしてなにより、私たちの情報は個人、組織とその形態を問わず、定期的にインターネット上を泳いでいます。
例えば、名前、生年月日、住所、家族構成、経歴などがインターネットIDなどと紐づけされて共有されているのです。
個人情報は私たちの同意なく、ハッカーなどにも共有される恐れがあります。
インターネットセキュリティをブロックチェーン技術で高める
このインターネットの深刻な問題をブロックチェーン技術を用いて、まったく新しいインターネットを開発した企業があります。
Blockstack(ブロックスタック)は企業などが管理するコンピューターではなく、自分自身が個人情報や個人データを管理、保管ができるアプリを開発しました。
既存の個人情報が駄々洩れのインターネットとは違い、個人それぞれで管理ができるため、より高度なセキュリティレベルが見込めます。
このBlockstackはブロックチェーンを用いて分散型アプリを実行し、情報の管理、閲覧の権利をユーザーに与えます。
ユーザーは自分たちの情報をそのアプリ内に記録しますが、情報は暗号化され管理されます。
これにより、ネット上に自分の個人情報を入力したアカウントを作成する必要もなく、あくまで自分の管理内で情報が取り扱われる、ということになります。
これからより一層、個人情報やデータは自分で管理し、守っていくことが必要な「自衛」の時代になっていきます。
Blockstackをはじめとするユーザーの自衛を手助けするようなアプリやプラットフォームの開発にブロックチェーン技術は有用です。
ユーザーである私たちのセキュリティ意識の向上とともに、ブロックチェーン技術の導入も進んでいくことは間違いありません。
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