コミュニケーションツールの普及とプライバシー
私たち人間ははるか昔から、文字や言葉を使ってコミュニケーションをとってきました。
土や葉っぱに書いたりするところから始まり、手紙、メール、電話などさまざまなツールを使って距離に関わらず互いの想いや情報を伝えています。
現代においては、スマートフォンの普及により、メールや手紙などはもとよりSNSやメッセージアプリなどを使って、リアルタイムにやり取りできます。
また、メッセージに写真や動画をつけることもできるようになりました。
結果的にこのSNSやメッセージアプリを使うことによって、思い出の共有から情報のシェアまで可能になり、私たちの生活になくてはならないものになっています。
現在でこそ、プライバシー保護やセキュリティについて、国家レベルでも、個人レベルでも対策がとられていますが、
大衆に向けた情報発信というのは政府にとっては時に重要な問題でもあり、個人間のやりとりでさえも、簡単に閲覧、検閲することが可能でした。
情報の管理、統制もまた昔から行われており、個人間のやりとりでさえも閲覧、検閲されているという事実があります。
メッセージのプライバシーを守るブロックチェーンを活用した様々なアプリ
メッセージ自体の秘匿性やプライバシーを守るためにも、SNSやメッセージアプリのセキュリティ強化は必要であり、その前提をもとに開発されたのものがKeyportというメッセージアプリです。
これは個人、団体などに関わらず、発信された情報をブロックチェーンで記録、暗号化し発信します。
ブロックチェーンに記録するためにはハッシュ、マイニングがそれぞれ必要であり、メッセージ送受信はその対価として扱われます。
これにより意図的、作為的に政府機関などがメッセージの閲覧、検閲をすることができなくなり、メッセージ自体の秘匿性、安全性は向上します。
政府機関だけでなく、悪意のあるユーザーやハッカーなどからもメッセージを守ることができるので、不正や詐欺も防ぐことにつながります。
今では日本最大のメッセージツールと言っても過言ではない、LINEがそのサービスにブロックチェーン技術を導入することを発表し、ローンチを開始しています。
これは独自のネットワークシステムで、LINK Chainと名付けられ、それをもとに独自のエコシステムを開発しました。
今後はその中で分散型アプリケーションDAppsサービスやこれから開発されるアプリサービスに、ブロックチェーン技術が導入するとしています。
ユーザーのサービス貢献度や、安全性の担保のためにその技術を利用することによって、ユーザーの増加や既存ユーザーの満足度を上げる狙いがあります。
ツイッターやFBのようにある程度オープンなプラットフォームではないからこそ、ユーザーのプライバシーなどに対する要望はクリアにする企業努力が必要です。
大手企業も研究開発に力を入れるブロックチェーン技術によって、私たちのメッセージはより安全性が高まり、情報としての価値が守られることは間違いありません。
コメント