英国企業が持続可能な鉱業のため、ブロックチェーンと衛星画像を組み合わせる

英国企業が持続可能な鉱業のため、ブロックチェーンと衛星画像を組み合わせる

鉱山イメージ画像

英国を拠点とするブロックチェーン会社のHypervineは、欧州宇宙機関(ESA)と共同で、鉱業および採取産業向けに、衛星データとブロックチェーンを組み合わせるプロジェクトを立ち上げました。

鉱業は、採掘による影響で地下水や河川水などに有害物質が溶け込んでしまったりする可能性、地面の陥没、鉱業・採掘作業のために森林が伐採されることもあります。そのため、環境規制を課している国も多く存在します。鉱業活動は、環境会議で度々議論のテーマとなっており、鉱業を安全で環境に配慮した持続可能性のあるものにする必要があります。
現在、鉱業業界は持続可能性の実現のために、ブロックチェーンを使った方法を模索しています。

HypervineはESAと提携し、鉱業会社に衛星画像を提供することで、効率的な採鉱を促進させることができ、環境への影響を最小限に抑えることにもつながります。衛星の画像は、より良いインフラ計画、地形、液体、鉱物、密度の読み取りも促進します。

鉱業会社は、採掘等を実施するためには様々なルールに従う必要があります。
さらにルールは、経済や環境、政府による政策によって常に変化する可能性をがあります。

また、採掘をするためには、採掘計画や出願場所の衛星情報、公共施設や他の産業への影響等を明らかにしなければいけません。しかし、調査を行うチームが様々な場所にいたり、複数の調査結果をクロスチェックする必要や、衛生からのデータと現地で収集した情報を紙で比較する必要がある等、時間と手間を要します。

このように通常、実施までには長期間の調査が含まれ、採掘計画等のデータは地方自治体によって確認されます。今回のブロックチェーンプロジェクトを通じて、最新の衛星情報の取得とルールの最適化を実現し、この課題を解決します。

Hypervineはブロックチェーンを使用して、地方自治体が定めた採鉱に関するルールに順守したシステムと衛生からの最新情報の提供で、不正確なデータによるリスクを排除します。

ESA Space Solutionsの技術責任者であるBeatrice Barresi氏は、次のように述べています。「採鉱作業への衛星ベースのデータの提供は、すでに民間および国有宇宙プログラム全体で、莫大な投資と資金調達を経験しているセクターです。」「採石場などの産業をより安全で、よりクリーンで、より責任あるものにすることが、私たちの主要な目標です。」

今回、HypervineはESAとの提携により、鉱山における採掘の実施プロセスの効率化と、衛星画像の提供により最新情報の取得、環境へも配慮したプロジェクトの実現を可能にし、鉱業の持続可能性に貢献します。

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