SAPとユニリーバがパーム油のサプライチェーンにブロックチェー ンSaaSサービスGreenToken By Sapを試験導入

家庭用品を手掛けるユニリーバ(ロンドン)が調達するパーム油のサプライチェーンのトレーサビリティと透明性を高めるためにGreenToken By SAP を導入しました。

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目次

プロジェクト背景

ユニリーバは2023 年までに森林破壊を行わないサプライチェーンを実現することを目指しています。
同社で扱うパーム油の原材料調達における流通過程の管理、監視は第三者認証機関によって
行われていますが、サプライチェーン全体のデータプロセスには関与せず、認証付与後の追跡を
行わないことが一般的になっています。

最終的に商品になる前に、サプライチェーンの途中で認証を受けた原材料と受けていない原材料を
混ぜるケースが多く、原材地情報や混ざった時の認証済み材料の割合(マスバランス方式に使用)、
CO2
排出量や森林破壊ゼロ証明など加工後も残しておきたい情報が残らなかったり不正目的で
隠されたりすることがあります。

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GreenTokenで実現したこと

GreenToken はトークンにより原材料からのトレーサビリティを保証し、ユニリーバのサプライチェー
ンにおける森林破壊ゼロのコミッションに対して貢献しました。
また混ざった時の認証済み材料の割合も保証するので、REDcert2
やISCC PLUS のマスバランス認証を
遵守していることも保証されています。

ここでは森林破壊ゼロに対する証明とマスバランス認証など複数の文脈の証明をGreenToken が可能に
しています。

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GreenToken のブロックチェーン技術情報

GreenToken SAP が管理しているプライベートチェーンを用いて運用されています。

PoA(Proof of Authority)で合意形成することに加え、再生可能エネルギーで稼働するデータセンター
みをブロックチェーンのノードに指定することをSAPが保証しているため、トータルで見た時に他の標準的なデータベース(MongoDB)と同程度の消費電力で運用可能だとされています。
SDGsやブロックチェーンのマイニングパワーなど環境に対する配慮が様々なところで取り入れられている中でGreenTokenもクリーンなエネルギーの使用を徹底しているようです。
 

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まとめ

大きなサプライチェーン管理を行う大企業や多国籍企業はその流通過程におけるあらゆる不正のリスクに対応する必要があります。
今後、他の多くの業界でもサプライヤーの不正リスク管理や第三者認証の保証等でブロックチェーン技術が活用されることになりそうです。

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