NASAが注目したのはブロックチェーンのスマートコントラクト(スマートコントラクトとは契約の自動化のことであり、契約の条件確認や履行までを自動的に実行することができる仕組み)技術です。
スマートコントラクトは宇宙における、ある問題を解決するために活用されます。
スペースデブリ、つまり宇宙ゴミです。
NASAは宇宙探査機による正確な宇宙ゴミの回避を目的としブロックチェーン導入を検討しています。
宇宙ゴミというと私たちには馴染みがなく、イメージがつきにくいですが、この宇宙ゴミとの衝突により、宇宙探査機が破壊されるという事例が多数あります。
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宇宙探査機が破壊されることにより収集済みの貴重なデータが失われ、なによりこの壊れた宇宙探査機も宇宙ゴミとして宇宙空間に残ってしまうのです。
宇宙ゴミ回避の研究や技術開発が長年行われているのにも関わらず、そのような衝突事故が起きてしまう理由は信号やデータの通信が地球を介して行われているからです。
つまり宇宙ゴミを探査機が察知した場合、その情報は直接宇宙探査機に飛ばされるのではなく地球の受発信機を通して情報を受け取るということです。
探査機が衝突を避けるための迂回ルートを受信するまでにタイムロスがありますし、物理的距離から信号が途切れてしまうこと可能性も0とは言い切れません。
NASAはこの情報のやり取りの中にスマートコントラクト含めた、ブロックチェーン技術を導入しようとしています。
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ブロックチェーン技術を導入することで、信号の送受信は必要なくなります。
そして宇宙探査機は地球にいるオペレーターを介することなく、宇宙ゴミの回避ルートを構築することが可能です。
スマートコントラクトにより探査機自身で宇宙ゴミを感知、自動で回避することができれば宇宙ゴミが増えることはなく、かつシステムに不具合が起きた時にスムーズに対処できます。
ブロックチェーンによって宇宙空間の安全性や情報処理能力が高まることは間違いありません。
宇宙研究には莫大なコストがかかることも含めて、NASAをはじめとした世界の宇宙研究所はブロックチェーン技術の導入に強い関心を示しています。
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