保険会社同士のやり取りをブロックチェーンで効率化する

保険会社同士のやり取りをブロックチェーンで効率化する

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自動車保険イメージ画像

米国の保険会社State Farmは、同じく保険会社であるUSAAとともに開発した、ブロックチェーンテクノロジーを使った自動代位弁済請求ソリューションを発表し、このソリューションへの保険会社の参加募集を開始しました。
State Farmは、2019年からUSAAと提携しブロックチェーンを活用して保険金請求における代位弁済に関する処理を効率化するテストを行っていました。

自動車事故時の保険金請求における代位弁済は、一方の保険会社が顧客に支払った損害賠償請求費用を、過失当事者の保険会社から顧客の免責金額を含めて回収する仕組みです。

この代位弁済は、保険会社間で書類を郵送等、何往復もするやりとりが多く業務が多く、書類の郵送等が発生していました。2019年のState Farmによる発表では、2018年の全保険会社で、代位弁済処理の金額は96億ドル以上であることが明らかにされていました。この金額からも代位弁済処理に必要な時間や業務が多いことが考えられます。

 

2019年、USAAとStateFarmは、この代位弁済のプロセスをブロックチェーンを用いて自動化し、都度保険会社間で代位弁済金額を支払う方法ではなく、定期的支払いにすることで代位弁済処理の効率化を測るためのテストを行っていました。
このテストでは、手動による処理を自動化し、人為的ミスの発生する可能性を削減し、代位弁済にかかる処理時間を短縮することが期待されていました。

2021年の発表では、2019年のテスト開始からは、過去のデータが利用されていましたが、2021年1月からのブロックチェーンベースのソリューションを使った運用では、実際のデータで開始したことを明らかにしています。

StateFarmの Robert Yi氏は、次のように述べています。
「私たちは顧客の利益のために、より効率的に業務を行う方法を常に模索しています。このブロックチェーンソリューションは、多くの代位弁済の回収を迅速化し、結果として顧客の控除額の早期返還に貢献することができます。」

StateFarmとUSAAの2社だけでも、毎年約75,000枚の代位弁済の請求書がやり取りされています。ソリューションの本番稼動に向けて、両社は2021年中に他の保険会社の参加を募っています。

USAAのSean Burgess氏も、次のように述べています。
「保険会社間の保険金支払いは、将来的にはほぼ完全に自動化され、時間とコストを節約できるようになるでしょう。ブロックチェーン技術を利用することで、手作業で行われていたプロセスを自動化により改善し、最終的には会員や顧客に早くお金を還元することができます。」

今回は、保険の分野において、ブロックチェーンを用いて業務処理を効率化する事例でした。手作業や郵送による業務をデジタル上で自動化することで、効率化を測ることができますが、ブロックチェーンを用いることで、データがいつ誰によって記録されたのか、その後の記録が誰に編集されたのか等の追跡を行うことができます。また、耐改ざん性を持っているため、記録した情報そのものを変更することはできず、機密性の高い情報やプライバシーに関わる情報等を扱う場合にはブロックチェーンが有効的であると言えます。

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