ブロックチェーンを活用した投票システムVoatzによる投票実施の結果90%が満足と回答
5月8日のVoatzによるブログでは4月にユタ州で行われたVoatzを活用したオンラインの投票についてのレポートが発表されました。
Voatzについて
Voatzはブロックチェーン技術を活用したモバイル選挙プラットフォームで、Voatzは携帯端末から簡単に匿名投票できるアプリケーションです。
Voatzは、ブロックチェーンをはじめとしたエンドツーエンドの暗号化や階層化などのセキュリティを用いて業界の水準に準じて徹底したセキュリティの確保と透明性を提供しており、生体認証システムを活用したID管理により、なりすましや不正行為を抑制することを実現可能にします。また、Voatz以外の独立した第三者による継続的な監査を行う仕組みが整えられており、投票プラットフォームの調査、投票データの送信、処理、保存等あらゆるプロセスが常に評価される環境も構築されています。
また、Voatzにおいて研究コミュニティでバグを報告すると報奨金がもらえるプログラムがあり、プラットフォームのセキュリティ向上を常に図っています。
これまでの2016年以降、市や大学、町、非営利団体等の60以上の選挙に採用されてきました。
Voatzを活用したオンライン投票実施の結果
2020年4月、米国西側にあるユタ州の共和党によるVoatzを使用したオンラインの投票が行われました。Voatzによるオンラインの投票は多くの人がスマートフォンから投票できるようになり、7,000票近くの投票が行われ全体の93%となる投票率を達成しました。提出されたすべての投票用紙は選挙後に、公民監査が実施されます。この公民監査は、国立サイバーセキュリティセンターが主催し、誰でも監査人として参加することができます。
ユタ州共和党の議長であるDerek Brown氏は次のように述べています。
「Voatzプラットフォームにより、州全体の何千人もの代表者がリモートで確認および投票できるようになり、携帯電話から簡単に参加できるようになりました。投票のプロセスはテクノロジーを実装することでより便利で安全な方法となりました。この経験はポジティブなだけでなく、より多くの代表者(投票権を持つ市民)が投票に参加できるようにするために将来的に運用できる方向に目を向けました 。」
Voatzによる今回の選挙について投票統計に加えて、モバイル投票についての調査が行われ、調査結果では、90%が大会に「満足」または「非常に満足」しており、89%は、Voatzでの経験が「ポジティブ」または「非常にポジティブ」だったと回答がされました。
また、旧来の対面式投票システムが良いと回答したのは13%と、参加者が非常にVoatzに前向きだったことが結果から判明しました。
最先端のセキュリティが不正などの脅威を未然に防ぐ
また、Voatzによるブログでは以下のように述べられています。
「選挙の間、私たちの高度なセキュリティ脅威検出メカニズムは、マルウェア、安全でないネットワークで動作しているか、安全でないアプリケーションがインストールされている少数のデバイスを検出し、それらのVoatzへのアクセスを阻止することができました。
これは、システムが安全な投票を保証することに成功したことを示す重要なデータです。
これらの例では、脅威が緩和されるまで有権者は投票できませんでした。
一部の例では、有権者はデバイスのマルウェアを削除するように求められ、一部の有権者は、インストールした特定の不審なアプリケーションを削除するか、スマートフォンに脅威を与える可能性がある特定のアプライアンスをネットワークから削除するよう求められました。」
COVID-19の影響により、集団で1つの場所に集まるようなイベント等従来の姿からの革新が求められています。Voatzは多くの実施実績をもっていますが、同様の機能を持つサービスが国内においてもオンラインによる投票の必要性は求められていくことでしょう。
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