ワクチンの安全な普及を促進させるブロックチェーンソリューション4つの機能

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ワクチンの安全な普及を促進させるブロックチェーンソリューション4つの機能

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医療品、医薬機器等の販売等を行うヘルスケアサービスのプロバイダーであるZuellig Pharmaは、2021年3月11日にワクチンを安全に配布・管理するためのワクチン管理ソリューション「ezvax」を発表しました。

eZVaxは、アクセンチュアと共同で開発され、マイクロソフトのテクノロジーを用いて構築されています。

さらに、Zuellig Pharma社が独自開発したブロックチェーンベースのeZTrackerソリューションが採用されているため、ワクチンやその他のヘルスケア製品の製造情報、真正性を即座に確認することができるようになっています。

ezvaxは、政府や民間企業がワクチンの配布状況を管理することができます。

ezvaxの4つの機能 1データ集約プラットフォーム

ezvaxはワクチンのサプライチェーン全体のデータを保存し、管理、分析することができる
データ集約プラットフォームの機能を持っており、集められたデータから政府等が安全なワクチンに関する政策に役立てることができます。

例えば、予防接種の進捗状況の監視、拠点間のワクチン移動の追跡、需要と供給の変化のシミュレーション、リアルタイムのデータを利用した集団予防接種拠点の追加開設の意思決定などを行うことができます。
このように、ezvaxを利用することで効率の最大化を図れ、適切かつ迅速なワクチン供給を確保することができます。

ezvaxの4つの機能 2ワクチン配送追跡機能

ezvaxは、製薬会社や保健機関がサプライチェーンの各過程における、ワクチンの移動を完全に可視化することができる機能を持っています。

ワクチンは厳格な保存条件を有している場合があるため、適切な温度で保管・配送されなければなりません。
ezvaxを利用することで、ワクチンの追跡、監視が可能となるため品質の保証だけではなく、製造場所、製造情報からワクチンの真正性を確保することができます。
その他にも、自動発注、自動補充、廃棄物管理により、サプライチェーン全体の効率的な在庫管理を実現します。

ezvaxの4つの機能 3エンドツーエンドの一般利用者向けアプリケーション

ezvaxは予防接種を関するすることができるアプリケーションで、スマートフォンなどの端末とウェブサイトの両方からアクセスすることができます。このアプリケーションに登録することで、予防接種の予約、健康状態の申告だけでなく、予防接種を受けた接種証明書を手に入れることができます。
予防接種の予約管理だけではなく、予防接種をしているか、していないかを第三者へ証明する手段として、アプリケーションを利用することができます。

ezvaxの4つの機能 4ワクチンの予防接種情報を管理する統合プラットフォーム

医療従事者や、ワクチンを提供する機関が、予防接種会場のスケジュール管理や、医療従事者の人員確保に関するシフト管理を行うことができます。

さらに、3つ目の一般利用者による予防接種の予約情報をこの統合プラットフォームで確認することができ、接種を受ける患者の身元確認、ワクチン接種に関する記録の追跡を行うこ
とができます。
他にも入荷した医薬品等の追跡も可能です。

eZTrackerを利用している国々

eZTrackerは、2020年4月から香港、タイ、フィリピンで使用されています。

医療従事者等の関係者は、アプリケーション等からワクチンに関する情報が得られるバーコードを読み取ることで、ワクチンの品質や真正性を即座に確認することができています。
今後、より多くの国がeZTrackerを採用することが期待されています。

Zuellig Pharma社EVP Distribution and Client ServicesのTom Vanmolkot氏は次のように述べています。
「より多くのCOVID-19ワクチンが承認され、それぞれが独自の要件を持つようになると、ワクチン接種の普及を促進するための様々な課題に取り組むことが重要になります。
適切な保管と輸送のほかに、人々にワクチン接種を受ける自信を与えることは、集団免疫を達成するために不可欠です。この前例のない課題に取り組むには、コラボレーションが重要です。
市場におけるコールドチェーンの専門知識と実績のあるブロックチェーンソリューションを、大手ハイテク企業のリソースと組み合わせることで、政府がサービスを提供するコミュニティでこれらの問題を克服するためのサポートが可能になります。
各国政府は、予防接種プログラムを安全かつ効率的に維持し、状況の変化に対応できるようにするために、eZVaxが適切で実用的であることを理解してくれると信じています」

最後に

COVID-19による世界的感染拡大による甚大な被害は、世界各国で2021年5月現在でも続いており、迅速なワクチンの普及が求められています。ブロックチェーンは、IoT機器を利用することで温度管理を厳密な状態で輸送状況を追跡管理でき、利用者の個人情報を安全に管理しつつプラットフォームでデータを統合することができます。
ブロックチェーン等最新テクノロジーが利用されたワクチンの予防接種を管理するソリューションが世界各地で活用されることで、ワクチンの普及が促進されることが期待されます。

 

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