IBM Food Trustを生鮮鶏肉、マイクログリーンの追跡に導入

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IBM Food Trustを生鮮鶏肉、マイクログリーンの追跡に導入

食品イメージ画像

ショッピングモールやホテル等、複合施設を運営するMajid Al Futtaimは、2021年2月22日にprnewswireにて、IBM Food Trustを採用しブロックチェーン技術を用いて自社のフランチャイザーであるCarrefourの店舗全体に食品トレーサビリティーを提供することを明らかにしました。

IBM Food Trustは、ブロックチェーンの分散型の台帳を使用して、様々な取引を検証した上で記録します。ブロックチェーンネットワークを通じて、製品の原産地や、輸送情報、原材料などの情報を効果的に記録することができます。
このネットワークの情報は許可制でバリューチェーン全体の関係者が確認できたり、商品を買った消費者へ商品のトレーサビリティ情報を提供することができます。

CarrefourでIBM Food Trustを導入する製品

Carrefourは、サプライチェーン全体の製品をエンド・ツー・エンドで可視化できるようにすることで、食品の製造に関する情報の真正性と透明性を消費者に証明し、安全性と品質を保証します。

消費者が閲覧可能になる食品に関する情報としては、生産工程、栄養情報、温度データ等で、これらの情報はブロックチェーン上に書き込まれ、アプリケーションを通じて確認できるようになります。

今回の取り組みでは、Carrefourの生鮮鶏肉ブランドと、店舗内の水耕栽培農場で収穫されたマイクログリーン(幼葉野菜)の2つのブランドで開始されます。

消費者が商品の情報を確認するためには、Carrefourの生鮮鶏肉などの参加商品に付いているQRコードをスマートフォンで読み取ることで、農場から店頭までのサプライチェーンデータを確認することができるようになります。

Majid Al Futtaim Retail社のCDO(Chief Digital Officer)であるNalla Karunanithy氏は、次のように述べています。
「クラウドベースの先進的なブロックチェーン技術が利用できるようになったことと、お客様に最高の品質をお届けするというMajid Al Futtaim社のコミットメントのおかげで、このサプライチェーン・ソリューションを利用して、当社が事業を展開する市場のお客様に最高の品質、安全、信頼を提供できることを誇りに思います。」

消費者の製品のトレーサビリティに関する関心は年々高くなり、IBM Food Trustを導入する食品関連業者は増え続けています。

ブロックチェーンを用いることでの各企業のSDGsやESGへの取り組みを可視化し、証明を行うことができるようになるため、商品への付加価値を上げることや説明責任を果たすことに繋がります。
このようなブロックチェーンの活用価値は、IBM Food Trust等のブロックチェーンテクノロジーを各企業に利用されることで徐々に社会に浸透してきました。

今後は、中長期的な企業価値の向上に寄与する手段としてもブロックチェーンのビジネス実装が促進されることが考えられます。

これまでのIBM Food Trustは以下からご確認いただけます。

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