オンラインショップでブロックチェーンを活用しシーフードの食品詐欺を抑制

オンラインショップでブロックチェーンを活用しシーフードの食品詐欺を抑制

シーフード専門のオンラインショップは、シーフードのサプライチェーンのトレーサビリティと食品に対する信頼を向上させることが目的であり、オンラインショップを利用する消費者は、買ったシーフードが漁獲された時から配達されるまでを確認することができます。

Vechainのブログによると、新型コロナウイルスの影響により、アメリカのレストランは閉鎖や開店時間の制限が行われているため、消費者は自炊を行う機会が増えたことにより、2020年の5月末には、最も急成長しているスーパーマーケットの品目がシーフードとなりました。スーパーマーケットの売り上げは2020年7月まで急増し、消費者によるシーフードの需要は急速に高まっています。

また、ledgerinsightsによると、アメリカの水産物市場では、食品が食料品店に届くまでに平均4～7社の仲介業者を経由します。さらに、90％が輸入品であり、半分以上がアメリカで水揚げされ、海外で加工された後に逆輸入されているとも言われています。

このようなサプライチェーンの非効率性と時間のかかる運搬過程は、漁獲された場所についてのトレーサビリティーが不透明になり、食品の誤表示や食品偽装の可能性を高めています。

そして実際に、ニューヨーク州司法長官の調査によると、ニューヨーク州の店舗で販売されている魚介類の25％以上が誤った表示がされており、ニューヨーク市においては40％以上にまで増加しています。

KnowSeafoodの取り組み

KnowSeafoodは、シーフードの誤表記や、偽造を抑制するためにエンタープライズ向けのブロックチェーンテクノロジーソリューションであるVechainToolChainを採用しました。
オンラインショップにシーフードを提供する漁獲業者は、漁獲、加工、出荷情報に関するプロセスの情報を簡単にブロックチェーン上にアップロードすることができます。

KnowSeafoodのオンラインショップは、サプライチェーンの仲介業者を排除しています。

KnowSeafoodは、水産物の漁獲業者と直接連携することで、食品が注文された際には、漁獲業者から直接KnowSeafoodを経て、消費者へ出荷される流れを構築しています。
消費者へ届けられる配送情報も追跡可能です。

KnowSeafoodの共同創設者兼CEOであるDanielMcQuadeは、次のように述べています。「ブロックチェーンを使用した画期的な取り組みは、トレーサビリティと持続可能性に対するソリューションがいかに強力であるかを証明しました。アメリカの消費者は、ブロックチェーンテクノロジーが提供するような製造過程に関する情報と透明性を求めています。VeChainとStorybirdアプリケーションを使用することで、KnowSeafoodオンラインマーケットプレイスからのシーフードに対して信頼を高めてもらうために、市場で最高のテクノロジーをお客様に提供しています。」

KnowSeafoodは将来的に、漁獲を行った漁師と消費者が繋がることができるソリューションStoryBird の利用も検討しています。

StoryBird は、商品のQRコードをアプリケーションで読み取ることで、製造に関するストーリーや位置情報、生産者の紹介動画などを見ることができるサービスです。

VeChainの共同創設者兼CEOであるSunnyLu氏は、次のように述べています。
「統計によると、2020年第2四半期には、米国の消費者が費やした5ドルのうち1ドルがオンライン注文によるものでした。オンライン食料品店、食品配達、食事キットなどで、支出の劇的な増加が見られます。eコマース食品セクターは急成長し、VeChainはシーフードセクターから始まる新たな新しいビジネスシナリオに参加できることを嬉しく思います。」