2025年1月に登場した「メルカリNFT」は、国内最大級のフリマアプリ「メルカリ」内でNFTの売買ができるサービスです。
本記事では、メルカリNFTの特徴や始め方、注意点、そして将来性について解説していきます。
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メルカリNFTとは？
「メルカリNFT」とは、メルカリが2025年1月28日に提供を開始したNFTマーケットプレイスです。従来のメルカリと同様に、誰でも簡単にNFTを売買できる環境が整っており、国内外の人気NFTを気軽に取引することが可能となっています。
暗号資産の口座やウォレットの開設は不要で、メルカリの売上金やメルペイ残高を利用してNFTを購入できます。また、購入したNFTはそのままメルカリNFT内で再出品もできるため、ユーザー間での二次流通が活発化しています。NFT初心者にも優しい設計が特徴です。
NFTとは？
NFTとは、「Non-Fungible Token（ノンファンジブルトークン）」の略称で、日本語では「非代替性トークン」と訳されます。NFTはブロックチェーン技術を活用しており、所有者情報や取引履歴が記録されることで唯一無二のデジタル資産として機能します。
NFTの具体例としては、アートや音楽、ゲームアイテム、スポーツトレーディングカードなど様々なデジタルコンテンツの価値を証明する手段として利用されています。NFTはデジタルデータでありながら、ブロックチェーンの技術が活用されているためコピーや改ざんが難しく、どのデータが『本物』であるかが証明できるという点が最大の特徴です。
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メルカリNFTの特徴
メルカリNFTの主な特徴は以下の3つです。
- NFTを簡単に購入できる
- NFTの出品が簡単にできる
- NFTをコレクションして楽しめる
それぞれを解説します。
NFTを簡単に購入できる
メルカリNFTの最大の特徴は、NFTの購入が非常に簡単である点です。
従来では、NFTを購入するとなるとイーサリアムなどの暗号資産とMetaMaskなどのウォレットが必要でした。
しかし、メルカリNFTでは暗号資産やウォレットの作成は不要で、メルカリの既存アカウントがあればすぐに利用を開始できます。支払い方法は、メルカリポイント、メルペイ残高、メルペイあと払い、メルカードなど、普段のメルカリでの買い物と同じ手段が利用可能です。
NFT初心者でも難しい知識や手続きは一切不要で、気軽にNFTの世界に触れることができます。また、NFT取引のハードルが大幅に下がることで、幅広いユーザー層の利用が期待されています。
NFTの出品が簡単にできる
メルカリNFTでは、購入したNFTを簡単に再出品することができます。
メルカリアプリまたはWebブラウザからアクセスし、「持ち物・出品」画面に表示されているNFTを選択して販売価格を設定するだけで出品完了です。出品時の手数料は無料ですが、販売が成立した場合には販売価格の10%が手数料として差し引かれます。
通常のメルカリと同様に、売上金はすぐにアカウント残高に反映され、他の商品購入や現金化に利用することが可能です。このようにNFTの出品までの手間が少なく、誰でも簡単に取引に参加できます。
NFTをコレクションして楽しめる
メルカリNFTで購入したNFTは、「持ち物・出品」ページに一覧表示され、コレクションとして楽しむことができます。
NFTコレクターにとっては、所有する作品を一覧で確認できるのは大きな魅力です。ただし、メルカリNFTではNFTのブロックチェーン上の所有権はメルカリが保持しているため、あくまでメルカリ内でのコレクションに限定されます。この点を理解した上で楽しむことが重要です。
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メルカリNFTの始め方
メルカリNFTは以下の手順で始められます。
- メルカリNFTにアクセスする
- 欲しいNFTを探す
- 「購入手続きへ」をタップする
それぞれを解説します。
メルカリNFTにアクセスする
メルカリNFTは、メルカリアプリまたはWebブラウザからアクセス可能です。
メルカリアプリの「マイページ」から「メルカリNFT」を選択するか、Webブラウザで「https://nft.jp.mercari.com/」へアクセスすることでサービスを利用することができます。
ただし、実際の取引はアプリ内ではなくブラウザでの操作となるため、スマートフォンやパソコンのWebブラウザから利用することが推奨されています。メルカリアカウントがあれば追加の登録手続きは不要で、すぐにNFTの検索や購入が可能です。
もし、メルカリアカウントがなくても、簡単な登録で取引を始めることができます。
欲しいNFTを探す
メルカリNFTのホーム画面では、OpenSeaから取り扱われている人気NFTが一覧表示されており、ユーザーは様々なカテゴリーの中から好みのNFTを選ぶことができます。
気になるNFTをタップすると詳細情報や価格、作者の情報が確認できます。気になる作品は「いいね！」を付けることで、後から簡単に確認することもできます。また、メルカリNFTでは検索機能はまだ実装されていませんが、インスタグラムのようにスクロールしながら新たなNFTを発見する楽しさが用意されています。
メルカリNFTは、まだサービスが開始されて間もないこともあるため、ユーザーの声を聞きながらサービスの改善に力を入れていくことが予想されます。
「購入手続きへ」をタップする
購入したいNFTが見つかった場合は、「購入手続きへ」をタップして支払い画面に進みます。メルカリNFTでは、パスキー認証が必要な場合があるため、認証を済ませてから手続きを行いましょう。
決済方法の選択後、「購入を確定する」をタップすれば手続き完了です。購入後のキャンセルはできないため、購入前に商品の情報や価格をよく確認してください。実際に購入したNFTは「持ち物・出品」ページで確認することができます。
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メルカリNFTの注意点
メルカリNFTの主な注意点は以下の3つです。
- 中央集権的に管理される
- 外部ウォレットに移動できない
- 手数料がかかり、キャンセルもできない
それぞれを解説します。
中央集権的に管理される
メルカリNFTでの取引は、ブロックチェーン上に直接記録されるわけではなくメルカリのサーバー上で管理されています。これにより、NFTの所有権はメルカリが保持し、ユーザーはメルカリ内での利用に限られることになります。
海外のNFTマーケットプレイスでは、当たり前のように分散化が進んでいるため、メルカリNFTが今後どのような仕組みで展開していくのかが注目されています。
外部ウォレットに移動できない
メルカリNFTで購入したNFTは、外部ウォレットに出庫することができません。また、MetaMaskなどのウォレットに保管されているNFTを、メルカリNFTに入庫して出品することもできません。
手数料がかかり、キャンセルもできない
メルカリNFTでは、NFTを出品する際の手数料は無料ですが、販売が成立した場合に商品代金の10%が販売手数料として差し引かれます。
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メルカリNFTの将来性
メルカリNFTはリリース後もさらに機能や企画を強化していきます。
- 新たにNFTがメルカリの循環サイクルに
- メルカリモバイルで利用できる
- BLACKPINKなど所属のYG子会社と協業
それぞれを解説します。
新たにNFTがメルカリの循環サイクルに
メルカリNFTは、メルカリが掲げる「あらゆる価値を循環させる」というミッションの一環として提供されています。これまでの物理的な商品の売買に加え、デジタル資産であるNFTが循環することでさらなる価値の創出と循環を促進しています。
メルカリモバイルで利用できる
2025年3月に開始された「メルカリモバイル」では、データ通信量（ギガ）を他ユーザーと売買できる機能が搭載されています。余ったギガを販売して得たメルカリ残高は、メルカリNFTの購入にも利用可能です。
BLACKPINKなど所属のYG子会社と協業
メルカリは、2025年2月に韓国YGエンターテインメントの子会社YG PLUSと提携し、アーティスト関連のNFTやデジタルコンテンツを共同で展開することを発表しました。BLACKPINKをはじめとするグローバルアーティストのIPを活用したNFTが、メルカリNFT上で取引される予定です。
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まとめ メルカリNFTについて
ここまで、メルカリNFTの特徴や始め方、注意点、そして将来性についてまとめてきました。
メルカリNFTは、NFT初心者でも簡単に利用できる新しいマーケットプレイスです。
暗号資産やウォレット不要でNFTを売買できる点は大きな魅力ですが、中央集権型の仕組みや外部ウォレットとの互換性がないことは注意が必要です。今後の機能拡充やパートナー連携により、さらなる市場の拡大が期待されているため、メルカリNFTの今後の動向に注目していきましょう。
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