映像コンテンツ市場をオンライン化して取引摩擦を削減する

映画 イメージ画像

映像や動画音声を視聴者へ提供するテレビ業界をめはじめとした映像コンテンツ市場では、コンテンツの放送版権の取得に、4~5ヶ月かかることがあります。そして、コンテンツの権利を取得する手段としては見本市の他に、35%前後の手数料を取る仲介人や、独占契約、などが一般的です。

取得までの作業はすべてアナログであり、こうした取引の摩擦により、35〜40%もの費用が失われています。

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版権売買専用のプラットフォームを作ることで取引摩擦を解消する!

Vuulrは、コンテンツの調達プロセス全体をオンライン上で完結させ、業界のデジタル化を目標としているプロジェクトです。そのためにコンテンツの購入者、販売者、作成者やブランドなどの関係各所を1つのエコシステムに統合し、グローバル映像コンテンツ経済に対して革新的なビジネスモデルを構築しています。

Vuulrが提供するブロックチェーンベースである版権売買専用プラットフォーム「Vuulr Marketplace」は版権取得に関わるあらゆる作業を短縮させることが可能です。

バイヤー映像コンテンツを探す手間を大幅に軽減

従来はオンラインツールが存在していなかったため、バイヤー(購入者)がコンテンツを見つけるまでに平均3~6ヶ月かかっていましたが、オンライン上のVuulr Marketplaceを利用することで、24時間年中無休で世界中の映像コンテンツを一覧から検索機能を使って探すことができます。そのため、ほしいコンテンツを見つけるまでの期間を3~6日と大幅に短縮することが可能になります。検索から、交渉、取引をオンライン上ですべて完結することができます。

配給業者は制作した映像コンテンツを低コストで宣伝できる

コンテンツを保有している製作者(配給業者)はたくさんのバイヤーに買ってもらう必要はあるものの、宣伝コストを抑えなければいけません。Vuulr Marketplaceでは、制作したコンテンツを無料でリストに載せることができ、更に検索機能が豊富なためコンテンツとバイヤーがマッチングしやすくなっています。そのため、Vuulr Marketplaceを利用することで製作者は宣伝のための費用を大きく抑えられ、制作してから買ってもらうまでの期間も短くなります

また、リストに載せることは無料ですが、コンテンツが売れたときだけ手数料が10%発生します。

Vuulrは製作者とバイヤーの取引成功したときに手数料の10%を報酬として得ることができます。

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Vuulr Marketplaceを実現するブロックチェーンテクノロジー

Vuulrは動画配信フレームワークMovieLabs Digital Distribution Framework(MDDF)に基づいてサービスを展開しています。また、ハリウッドの業界団体と連携し、ディズニーやAmazonなどの大手メディア・スタジオの映像サプライチェーンの基準も採用しています。

大手スタジオ:ディズニー、フォックス、ソニーピクチャーズ、ワーナーブラザーズなど。
大手デジタルプラットフォーム:アマゾン、グーグルプレイ、マイクロソフトムービー&テレビ、ネットフリックス、ソニープレイステーションなど。

MovieLabs Digital Distribution Frameworkとは
すべての作業をデジタルデータで行うデジタルワークフローの自動化とサプライチェーンの効率化によるコスト削減、カスタマーエクスペリエンスの向上を目的としたデジタル動画配信フレームワークです。特徴的な機能として、デジタル著作権に管理に最適なセキュリティフレームワーク、コンテンツ認識機能を備えている。

Vuulrはプラットフォーム内でエコシステムを実現させるためにVUUトークンが使用されています。
VUUトークンはERC20準拠のトークンで、Vuulr Marketplace内で版権売買時の通貨として使うことができます。トークン化によるエコシステムにより以下のことが可能になる予定です。

  • 映画やテレビ番組などのデジタルメディア資産のIDの発行および管理
  • 放送タイトルのメタデータの取引やアクセス
  • ブロックチェーンを使用したコンテンツの所有権に関する不変の記録生成

Vuulrは2019年1月にプラットフォームのアップデートを行っており、すでに510以上のユーザーが登録しています。映像リストの検索機能フィルタリング処理の機能も次々と実装、改善される予定です。

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映像コンテンツ市場をオンライン化して取引摩擦を削減する

Vuulrには、映像の版権獲得期間の短縮、映像を探す手間を省き、より最適な映像を見つけられるなど、多くの利点があります。このようなプラットフォームでは、より多くの映像関係企業が参加すればするほど価値が向上していくため、今後日本企業が参画する可能性も十分にありえることでしょう。

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