2021年4月2日に、株式会社XyonはPRTIMESでブロックチェーンベースの新型コロナウイルスPCR検査証明書を発行することができるPCR PASSの開発において、株式会社青十字製薬と業務提携することを発表しました。
今回の業務提携で今後、青十字製薬独自のPCR検査スキームにXyonの提供するブロックチェーンを使用した認証技術を適応させる形で『PCR PASS』の開発が行われます。
<<あわせて読みたい>>
【ブロックチェーンの7つのメリット】デメリットもわかりやすく解説
PCR PASSとは
PCR PASSは、新型コロナウイルスを検査するPCR検査を行った際に発行される検査証明書を元に、ブロックチェーン機能であるNFTを用いてPCR PASSというトークンを生成します。このPCR PASSはQRコードから検査証明に関する有無を確認できます。
また、PCR PASSはXyonが3月18日にリリースを行った身分証システムPASSを通じて利用することができます。
<<あわせて読みたい>>
【ブロックチェーンのトークンとは?】種類や違いをわかりやすく解説
PASSとは
『PASS』とは、マイナンバーカード ・運転免許証等の物理的身分証を代用する目的のために開発したものです。個人情報をブロックチェーン上に書込むことで、データに基づき身分証として利用できるようにします。
ブロックチェーンはデータ構造・データ管理方法の観点から個人情報を取り扱うのに適しており、『暗号化』『他者の改竄ができない』『閲覧を限定』『認証』といった多様な機能を持ち合わることを実現しました。
PASSを利用することで、本人確認が必要な様々なシーンで利用されることが期待されており、イベント会場への入退出や、年齢確認、社員証として施設への入退室識別手段としての利用が可能です。
PASSは、本人確認情報をデジタル上で認証するだけではなく、日本郵便株式会社、佐川急便株式会社の本人限定受取郵便等のサービスを利用することで、物理的に本人しか取得できない手段も用いて、身分証による本人確認を行っています。
このことにより、PASSを使った身分証の真正性において、非常に高い真正状態を作りだします。
PASSを利用して自分の身分証を第三者に提示する場合は、自身の身分証明情報と紐づいたQRコードを表示し、第三者にスマートフォン等の携帯端末でQRコードを読み取ってもらうことで本人確認を行います。
身分証内容を確認する第三者は、個人情報は取得できず、本人確認のみを行うことができるようになっています。本人確認のみであるため、第三者側で個人情報を管理する必要はなくなります。
PASSとPCR PASSを組み合わせて利用することで、本人確認を証明しつつ、本人と紐づいたPCR結果を第三者へ証明することが可能となります。
<<あわせて読みたい>>
【ブロックチェーンのセキュリティ】安全性や弱点、対策を徹底解説
新型コロナウイルスの抑制とブロックチェーン
新型コロナウイルスの検査、PCR検査結果やワクチン接種情報を管理するプラットフォームやプロジェクトにブロックチェーンが非常に多く活用されています。
国外では、ワクチン接種状況を確認するためや、ワクチンの管理のためにブロックチェーンを用いたプラットフォームが2021年から非常に多く発表されています。
COVID-19対策まとめ記事
<<あわせて読みたい>>
【ブロックチェーンの仕組みとは?】特徴や基礎をわかりやすく解説
まとめ ブロックチェーンベースのPCR検査結果証明システム開発のためにXyonと青十字製薬が業務提携
Xyonによるリリース内容のように、本人確認性とPCR検査の結果を組み合わせることで、社員証として利用した際には、施設へ入館する際に、検査結果のみならず誰がという情報も取得できます。社員証のみならず、イベント参加証明のために身分証と検査結果を同時に提示することができる等、今後、非常に汎用性が高いソリューションとなることが考えられます。
現在、国内においては、新型コロナウイルスに対抗するためのブロックチェーンを用いたソリューションは比較的少ないのが現状ですが、海外ではブロックチェーンを用いたソリューションのPoCやパイロットテストの取り組みが増え続けているため、今後は国内においてもブロックチェーンを用いたプロジェクトやソリューションは少しづつ増えてくることでしょう。
<<あわせて読みたい>>
コメント