【2021年COVID-19対策】ブロックチェーンを使ったCOVID-19のワクチン接種を証明するソリューションが求められる理由

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【2021年COVID-19対策】ブロックチェーンを使ったCOVID-19のワクチン接種を証明するソリューションが求められる理由

ワクチンイメージ画像

ブロックチェーンやAI、IoTを活用しデジタルIDシステムを展開する大手グローバルサイバーセキュリティ企業であるWISeKey International Holding Ltd.(以下WISeKey)は、2021年3月15日に、COVID-19ウイルスのワクチン接種証明ソリューションとして、デジタル予防接種証明書プラットフォーム「VaccineTrusts」を開発したことを発表しました。

 

2021年COVID-19対策|ワクチンの予防接種状況と健康証明ができるソリューションが求められている

 

COVID-19による世界的感染が拡大し続けている昨今、各国がCOVID-19ワクチンの接種を開始しています。

ワクチンの接種が世界的に進行している今、海外旅行や観光、イベントへ参加をする際に、参加者がワクチンの接種状況と健康状態などの情報を第三者へ証明することができるソリューションが重要視されています。

世界の120ヵ国、約260社の航空会社が加盟している航空会社国際航空運送協会(IATA)は、3月17日に、COVID-19ワクチンの接種状況や健康状態を証明することができるデジタルパスポートが必須であり標準化されるべきであることを明示した記事を公開しています。

ワクチン接種に関するデジタルパスポートのグローバルスタンダードとなるために、各国の開発会社がソリューションの開発を進めています。

WISeKeyは、今回「VaccineTrusts」は異なる第三者機関が発行したデジタルワクチン接種証明書(DVC)を統合し、COVID-19ワクチンを接種したことの証拠書類を使用することができるソリューションを開発しました。

WISeKeyについて

WISeKeyはIoTの領域において、コネクテッドカーや、スマートシティ、ドローン、農業用危機、偽造防止、携帯端末など幅広い産業用アプリケーションを持っています。
そして、IoTから収集するビッグデータを人工知能(AI)で分析、ブロックチェーン技術でインターネット上のデバイスを安全に認証、デジタル証明書を発行し、データの改ざんを防止するソリューションを展開しています。

WISeKeyのデジタルID技術、デジタル証明書は、2021年3月7日に国民投票が行われたスイスのデジタルID法(eID法)を支援するプロバイダーに選ばれており、ユーザーの個人識別情報、個人情報を強力な暗号化と識別、認証方式で保護することができるWISeID Identityプラットフォームの技術提供を行う予定であることが発表されていました。

WISeKeyは2020年に国際航空運送協会(IATA)により、標準化され安全な航空貨物のデータのやり取りを行うことができるONE Recordプラットフォームのセキュリティを確保するための技術パートナーとして選定された実績を持っています。

ブロックチェーンを使ったCOVID-19ワクチン接種証明ツール「VaccineTrusts」

WISeKeyのデジタル認証技術、ID技術を使ったVaccineTrustsによるデジタルワクチン接種証明書は、接種日、種類、接種場所などのワクチンに関連するデータで、デジタル上に暗号化され構成されます。ワクチンに関する情報はユーザーIDと紐づいており、証明書が最新の物であることも証明、保証することができます。
また、このVaccineTrustsは、欧州一般データ保護規則であるGDPRやEUの一般データ保護規制のDirective 95/46/ECなどの各法令に準拠しています。
そして、すべての予防接種の詳細情報はデジタル化され、暗号化され、ユーザーのIDとリンクされます。
データの暗号化は、ユーザーの機密情報を保護し、健康証明書が最新のものであることを保証し、また、企業がEU市民の個人データを保護する方法を規制する主要な法律であるGDPRとして知られる欧州一般データ保護規則(Directive 95/46/EC)など、すべてのプライバシー要件に準拠しています。

ブロックチェーンを使ったCOVID-19ワクチン接種証明書の重要性

COVID-19のワクチン接種を行う人は世界的に増えていくことが想定され、接種を行った人が多くなるにつれ、飛行機への搭乗、イベントの参加条件や、効果の測定や感染拡大の防止を含め、様々な目的で接種状態を確認するツールの重要性は高くなっていくことが考えられます。

WISeKeyのプレスリリースによると、欧州刑事警察機構によりCOVID-19ワクチンの偽造品や偽情報の危険性について一般市民に警告が行われ、 世界保健機関(WHO)により発行されている海外旅行者向けの予防接種証明書「イエローカード」は紙の証明書であるため偽造される可能性があることを示しています。

COVID-19による世界的感染拡大を最小限におさえていくために、ワクチン接種の真正性は重要視される項目であり、紙ではなくデジタルで証明書を発行する上では、耐改ざん性と強力な個人情報の保護とセキュリティが求められます。

最後に

真正性、耐改ざん性、個人情報の保護、セキュリティというシステムの要件を満たす上でブロックチェーンは非常に最適なソリューションです。他にも、ブロックチェーンを使ったCOVID-19のワクチン接種状況、健康状態の管理を行うアプリケーションが増えています。

最近では、2021年4月3日に日本航空のCOVID-19の検査結果やワクチン接種歴をスマートフォンで確認できるデジタル証明書アプリの実証実験を開始しています。今後も国内外においてCOVID-19に関するソリューションは増え続けることが予想されます。

 

 

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