韓国大手通信業者3社がブロックチェーンベースのID管理アプリをリリース

韓国大手通信業者3社がブロックチェーンベースのID管理アプリをリリース

韓国最大の通信業者SK Telekomは、同業種の通信業者KT,LG U +と共同で開発したブロックチェーンベースのデジタルIDアプリの商用リリースを発表しました。

 

運転免許証をID管理アプリで管理できるようになった

 

PASSという既存の本人認証アプリを利用して、今回の新しい取り組みであるブロックチェーンを使った「PASSモバイル運転免許証確認サービス」を利用できるようになりました。

利用者はアプリを通じて自分の運転免許証を第三者へ証明することが可能となりました。

本人認証アプリのPASSは、3000万人の利用者を誇るアプリケーションのため、すでに、多くの人が新しい運転免許証確認サービスを、利用開始できる環境が整っています。

このサービスは通信会社3社それぞれが協力して開発・提供しているため、通信会社3社によるサポート体制が整っている点もサービスの大きな強みとなっています。また、PASSモバイル運転免許証確認サービスの開始後は、様々な機関や事業社が、顧客の身分証の確認に利用することができます。

PASSモバイル運転免許証サービスは、利用ユーザーの本人名義のスマートフォン1台につき、1つのアカウントのみが利用可能となります。またこのサービスには、個人情報を保護するためにアプリケーションで表示されている内容をスクリーンショットされないようにキャプチャ防止技術が採用されています。

PASSモバイル運転免許証確認サービスのメイン画面では、運転免許証の写真認証用QRコード、バーコードのみ表示して、生年月日・住所などの個人情報の表示はせず、開示する情報を最小限に抑えた仕様になっています。

 

個人情報の漏洩対策

 

PASSモバイル運転免許証確認サービスのアプリには、運転免許証の登録と同時に、携帯電話を使った認証や、運転免許証の写真と免許証番号、識別番号の認証が行われる機能が備わっています。

そして、認証機能にはブロックチェーン技術が活用され、警察庁の運転免許システムと連動し、警察庁と道路交通公団に登録された実際の免許証の写真がアプリに登録されるようになっています。これにより他人の写真の利用や、免許証の偽造の防止を実現しています。

PASSモバイル運転免許証確認サービスは、第一歩として全国CUコンビニ、GS25コンビニ全店で未成年者の確認のための身分証明書として活用される予定です。

 

IDをブロックチェーンで管理する

 

今回のPASSモバイル運転免許証確認サービスは、機密性の非常に高い個人情報や身分証明書等の情報でも、ブロックチェーンベースのID管理プラットフォームを使う機密性の高い情報管理を実現しています。

デジタルID管理では、耐改ざん性を持つブロックチェーン上に情報を記録しつつ、情報のプライバシー保護を維持しながら、当事者だけに情報を開示することができるような機能を備えています。そのため、個人情報や本人確認書類等機密性の高い情報を管理することに適しています。

現在ブロックチェーンを使ったID管理は、医療業界等でも取り入れられており、今後も様々な分野で活用がされていくと考えられます。

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