USSFの宇宙システムプラットフォームにブロックチェーンを採用?
産業用セキュリティプラットフォームの開発に特化しているXageSecurityは、米国宇宙軍(USSF)と、指揮統制をサポートするための軍用、および民間資産全体にわたるエンドツーエンドのデータ保護の技術を提供するための提携を行ったと、XageSecurityのブログで発表しました。
XageSecurityのソリューションにより、USSFはシステムのセキュリティ強度を上げることができ、データのリソースの信用性を上げ、効率的にデータの検証やアクセスの制限を行うことができるようになります。
USSFのセキュリティ課題
USSFによる宇宙プラットフォームシステムは、商業用と防衛用の両方の領域でサービスを展開しています。そのため、システムには測位、広域の地理的センシング技術などの専門的な情報の正確性と、安全な環境で情報のやり取りできることが非常に重要とされています。
そのため、外部からのサイバー攻撃に耐えうるセキュリティ強度や、組織間で情報をやり取りする際には、情報の機密性を保持しながらやアクセス制限を可能とするセキュリティソリューションが求められています。
XageSecurityソリューションで解決
XageSecurityFabricは、耐改竄性に優れたブロックチェーン技術を特徴としています。
XageSecurityFabricの主な機能は以下の通りです。
・全てのシステムを保護する統合プラットフォームの提供
XageSecurityは宇宙と地上の両方で場所に関係なく、すべてのシステムを保護する統一されたプラットフォームを持つ。
・データセキュリティ
アプリケーション間や、USSFと商用資産間、宇宙と地上の間など、細かくアクセス制御とデータ制御を施けることができる。
複数の関係者同士のデータに細かく制限を設け保護することでリアルタイムに、危険ななりすましやコマンド侵入攻撃をブロックすることができます。
これら技術には、XageEnforcementPoint(XEP)が使われています。XEPは、プロトコルに依存しないアクセス制限に加えて、信頼性、整合性、および暗号化を備えた動的データセキュリティを提供しており、脆弱なシステムとそのデータを保護を実現します。
XageSecurityFabricはブロックチェーンベースのプラットフォームであるためデータの管理方法は分散型となっています。そのため中央集権管理のように単一のハッキングポイントがなく、もしも分散型のうちの1つのポイントにハッキングがされたとしても、単一の侵入ポイントを削除することが可能です。そのため、ハッキングされた単一のポイントからシステム全体の不正操作などの行為は不可能となっており、強固なセキュリティを保つことができます。
また、地上のリソースが危険にさらされたり切断されたりした場合でも、宇宙システムプラットフォームは安全に運用できなければなりませんが、XageSecurityFabricは自律分散型のため地上の影響に関係なくセキュリティサービスを実行します。
XageSecurityのCEO、DuncanGreatwoodは以下のように述べています。
「USSFは、すべての資産およびデータ要素に対して、空間ドメインの回復力と客観的な状況認識を確立するために、セキュリティの分散型執行を要求しています。
XageSecurityソリューションを構築して、複雑な重要インフラストラクチャシステムのニーズに対応します。XageSecurityソリューションを、ブロックチェーンで保護された宇宙システムのセキュリティの形で宇宙軍に提供できることに興奮しています。」
近い未来、ブロックチェーンプラットフォームが、宇宙システムのセキュリティを担う可能性が高くなってきました。NASAでも衛星通信の分野においてブロックチェーンが検討されています。宇宙に関するブロックチェーンプロダクトの今後が注目されます。
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