韓国の観光スポットがブロックチェーンのアプリ使用を選択

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韓国の観光スポットがブロックチェーンのアプリ使用を選択

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韓国半島の済州島は、日本から一番近い海外リゾートスポットとして知られる観光地です。

2020年8月19日ブロックチェーン開発会社のICONLOOPと済州特別自治道がブロックチェーンベースのモバイルアプリケーション「Zzeung」を導入するための協力協定に署名をしました。

 

韓国を代表するブロックチェーン開発会社のICONLOOPは、独自のブロックチェーンベースのDID技術の「MyID」と「DPASS」が用いられている独自のデジタル身分証を使ったモバイルアプリケーション「Zzeung」提供しています。

今回Zzeungは、COVID-19パンデミックの対策を目的として採用されました。

 

このアプリは、デジタル身分証の機能と、追跡機能を持つモバイルアプリケーションとなっており、モバイルアプリケーションのQRコードを使い訪問場所でチェックインすることで、誰がどこを訪問したのかを記録することができるアプリケーションとなっています。

 

モバイルアプリケーション利用者がCOVID-19になってしまった場合には、どこを訪問したのかをアプリケーションの情報から正確に知ることができます。

 

Zzeungについて

 

ICONLOOPによるZzeungは、ブロックチェーンが使われています。

DIDは、電子IDで身元の確認を簡単にすることができたり、安全性を提供することができる基盤技術です。

DID=分散型アイデンティティとは、中央集権的な機関が介在していない、非中央集権的な分散型のIDで、自分自身に関する個人情報を第三者に開示するかしないかのような権限を自分でコントロールできる形式のことを言います。自分が情報の公開を承認した第三者にのみが、自分に関するデータを閲覧、利用することができます。ブロックチェーンと分散台帳の技術が用いられたこの管理方法は、個人情報が中間管理者の第三者に見られてしまう問題や、データの改ざん、外部へ個人情報が漏洩する問題を解決することができるため、プライバシーの保護に有効であり、セキュリティが高いとされています。

 

MyIDは、ブロックチェーンベースのデジタル身分証サービスです。個人情報をスマートフォンアプリケーションに保存し、所有することができます。

DIDとMyIDの絹を持つ独自のデジタル身分証サービスであるZzeungは、利便性と安全性が認められ、韓国の金融サービス委員会から革新的なサービスとして認めれました。そのためデジタル身分証を使ったサービスの利用時に必要な本人確認と金融サービスの利用に必要な実名確認の両方をサポートすることができ、サービスごとに分散している既存のID情報を統合することができます。

また、DPASSは、DID技術で実装されたブロックチェーンベースの身元確認サービスで、データの捏造や改竄が不可能な証明書を保管できるようにサポートしてます。

これらの機能で、ユーザーのプライバシーは保護され、安全にアプリケーションを利用することが可能となります。

 

Zzeungの使われ方

 

今回、済州島では、Zzeung が島に到着した観光客の身元を確認するためにまず最初に使われます。登録した情報は、指紋認証やブロックチェーンに保存されるPINコードを設定し保護されます。

観光客は、島に到着した際にモバイルアプリケーションをダウンロードし、本人情報を登録します。

 

その後、各観光地に観光客が訪問する際には、モバイルアプリケーションのQRコードを利用してチェックインを行う必要があります。

これにより、個人の追跡が可能となりますが、個人の身分証に関する情報と、訪問履歴は分離され、指紋またはPIN(個人情報を含まない)に関連付けられた検証可能な資格情報のみが送信され、保存されます。

 

ICONLOOPと済州島は昨今、地方政府機関のパイロットテストプログラムを開始しました。

 

8月24日には、パイロットテストプロジェクトは、50以上の民間企業へ拡大される予定です。9月からこの新しい追跡システムは、済州島の8つの地区の民間企業に正式に運用される予定となっています。

 

身分証と追跡機能がついたアプリケーションは、今後島などの観光地では重宝される可能性が非常に高い可能性があります。ブロックチェーンは、プライバシーを保護しながら情報を記録、追跡することに特化しているため、上記のようなサービスが今後更に展開されて行くことと考えられます。

 

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