ニュースの内容が正しいか検証できるブロックチェーンソリューションの登場

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ニュースの内容が正しいか検証できるブロックチェーンソリューションの登場

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アメリカの大手電機通信会社であるVerizonは、2020年10月30日に、完全な透明性を保つことができるブロックチェーンベースのニュースリリースソリューション「Full Transparency 」を発表しました。

 

マーケティングコンサルティング会社のEdelmanが発表した the 2020 Edelman Trust Barometerによると、世界の消費者の60%近くがメディアが発信する情報は信頼できないものであると考えています。

 

ニュースリリースは、企業が自社商品のプレスリリースを出す際等にも使われますが、特に株式公開企業が自社情報を提供する際の重要な手段となっています。そのため、ニュースリリースの透明性や信ぴょう性は非常に重要であると言えますが、実際は60%近くの消費者がメディアに対して不信感を抱いているということもあり、非常に危惧すべき問題であると言えます。

 

ニュースソリューションであるFull Transparencyは、ブロックチェーンベースのニュース検証システムです。Full Transparencyを使って提供されるニュース情報に透明性をもたらし、読者に対して信ぴょう性のある情報を提供しているという説明責任を果たすことを目的としています。

また、Verizonの運営するニュースサイト Newsroomで公開されたニュースも、同様に暗号化によって保護されており追跡、紐づけすることができるようになっています。

 

Full Transparencyを組み込んだニュースやプレスリリースは、ブロックチェーンの台帳に記録され、追跡されます。そのため、正しいリソースから正しい情報を反映しているものであると証明することができます。

Full Transparencyのソリューションを利用することで、公式に発表されたニュースやプレスリリースがブロックチェーンに永続的に記録され、テキストの内容が原文と異なっている場合は、視覚的に変化を追跡できるようになっています。

https://www.verizon.com/about/news/transparehttps://www.verizon.com/about/news/transparency-technologyから引用した図ncy-technologyから画像を引用

 

Verizonのプレスリリースでは下記のように記されています。
「文字通り人と情報を結びつけるテクノロジー企業として、完全な透明性を市場に提供できることに興奮しています。私たちと同じように透明性を重視する世界中の組織に、ブロックチェーンで検証されたコミュニケーション手法を採用していただきたいと思います」

 

また、2020年11月5日にはForbersJAPANにて、通信大手のAP通信が今年の米国大統領選挙の投票結果の集計や配信にブロックチェーンを活用する史上初の試みを実施していることを明らかにしています。

 

ブロックチェーンの追跡機能を有効活用することで、農業のトレーサビリティや、物流におけるサプライチェーンの管理が事例として多く取り上げられていますが、昨年ニューヨークタイムズが分散型台帳テクノロジーを利用したメディアソースの検証を行う等、ニュース情報を取り扱う分野にもブロックチェーンを利用する流れが徐々に出てきています。

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