ゲーム要素×ブロックチェーンで廃熱源を楽しく見つけて持続可能性に貢献

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2020年5月11日、オーストリア政府が助成金を出資している持続可能なエネルギープロジェクトのHotCityは、Ardorパブリックブロックチェーンを使った概念実証(PoC)の実施を発表しました。

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ゲーム要素×ブロックチェーンで廃熱源を楽しく見つけて持続可能性に貢献

HotCityは、オーストリア工科大学(AIT)が主導しており、PICAPIPE、Digital Sunray、Graz Energy Agentなどが参加しているプロジェクトです。スイスのJelurida社が開発したArdorパブリックブロックチェーンを使い、オーストリアの一部の地域を対象にエネルギー効率を高めた「プラスエネルギー地区」を開発することを目的としています。

各参加団体については、PICAPIPE GmbHは、ゲーミフィケーションメトリックとブロックチェーン処理の開発、Digital Sunrayはユーザーのアプリの開発を担当、Graz Energie Agenturはエネルギーシステムの分野における専門知識を提供しています。

プラスエネルギー地区は、排出されたエネルギーを発見して有効活用する

廃熱発電は、排出された熱エネルギーを利用した発電方法で、廃熱発電は再生可能エネルギーの一種です。

オーストラリアでは、産業や鉱業による熱エネルギーが多く排出されているポイントではすでに廃熱発電として熱エネルギーが活用されていますが、少ない排出量の熱エネルギー(小さな廃熱源)は探すことが難しく、活用がされていない状況でした。

HotCityは、この少ない排出量の廃熱源を見つけ、再生可能エネルギーに変換し、日常の生活電力に使用できる仕組みをブロックチェーン技術を使って作ろうとしています。

具体的には、集めにくい小さな廃熱源についての情報を地域の人々からの目撃情報をもとに収集しています。

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ゲーミフィケーションメトリック×トークンを取り入れた収集方法

HotCityを使い地域の人々は廃熱源の目撃情報を実際の場所の写真やGoogleマップなど様々なツールから廃熱源についての情報を報告することで、報酬を得えることができるためゲーム感覚で情報の提供に取り組むことができるようになっています。

このようにHotCityは地域の人から情報収集する手段として、ゲーミフィケーションメトリックの要素を取り入れ、情報提供者に報酬を払う仕組みを取ることにより効率的な廃熱源特定しています。

収集したデータをもとに、HotCityは廃熱源の質と量をマッピングすることができ、参加した市民には、Ardorブロックチェーンエコシステムの一部であるIgnisチャイルドチェーンに記録されるリワードポイントのトークンが報酬として支払われます。

今回のPoCでは、廃熱源を特定し電子管に誘導するためのデータ収集に焦点を置いています。

AIT GmbHのDr. Ernst Gebetsroither-Geringerは以下のように述べています:
「都市計画と空間エネルギー計画は、多くの場合、有効なデータの更新の可用性が課題となっていましたが、ゲーミフィケーションは、これを解決するために人々の力と創造性を使用する革新的でエレガントなアプローチです。」

ブロックチェーンのトークンを使ったエコシステムとゲーミフィケーションはとても相性が良く、今後SDGsの取り組みにブロックチェーンエコシステムとゲーミフィケーションを組み合わせたサービスは増えてくる可能性があります。

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