ブロックチェーンベースの温室効果ガスの排出をカーボンクレジットで相殺するプラットフォームとは

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ブロックチェーンソリューションを提供するSUKUはCarbon Analyticsとカーボン・クレジット・プラットフォームであるMoss.Earthと提携することを明らかにしました。

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ブロックチェーンベースの温室効果ガスの排出をカーボンクレジットで相殺するプラットフォームとは

SUKUはこの提携により、小売り企業のネット・ゼロ・エミッション(実質排出ゼロ)の達成を支援し、消費者が購入した商品のカーボンフットプリントをカーボンクレジットで相殺可能にします。

カーボン・フットプリント
商品などの生産~廃棄、リサイクルに至るまでのライフサイクル全体で排出される温室効果ガスを含めたCO2の排出量を表す。
カーボン・クレジット
温室効果ガスの排出を削減、吸収するプロジェクトによって、削減された量などを見える化したものを、企業が商品などを生産する際に排出した温室効果ガスを相殺(オフセット)するために買うもの、のこと。

ブロックチェーンの活用

SUKUはサプライチェーンに透明性をもたらすことができるSUKUOMNIというブロックチェーンベースのソリューションを提供しています。

SUKUOMNIはGS1標準(識別コードとなるバーコードやQRコードの世界標準)を用いて、製品情報をブロックチェーンベース上で検証可能なデータとして分析します。

そして、サプライチェーン全体から製品を追跡し、ブロックチェーン上に集められたデータは、SUKU Scannerという専用アプリケーションを使用してバーコードやQRコードを携帯端末から読み取ることで消費者に対して製品についての情報やストーリーを伝達することができます。

消費者の環境配慮に対する意識は非常に高まっています。

SUKUOMNIのソリューションを介することで、消費者はブロックチェーンを通じた真正性のある情報として透明性の高いサプライチェーンの工程を確認することができ、ブランドのサステナビリティに関する取り組みを確認できます。

2020年12月16日には、衣料を扱う企業がSUKUOMNIを採用し、SUKUOMNIで追跡可能な衣類が出荷されました。

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ネット・ゼロ・エミッションの実現

今回SUKUは、SUKUOMNIと、Carbon Analyticsの炭素計算エンジンと連携することで、製品のライフサイクルに関するカーボンフットプリントの状況を明らかにする方法を確立させ、温室効果ガスの排出による影響を軽減し、ネット・ゼロ・エミッションを証明するためのブロックチェーン証明書を発行することを可能にしています。

小売企業はネット・ゼロ・エミッションに向けた進捗状況をSUKUのダッシュボードで確認することができます。
また、最新情報を共有し、気候変動に対してどのように貢献しているかを示すこともできます。

この提携により、今後SUKUOMNIを利用する消費者は、製品のサプライチェーン全体の情報だけではなく、カーボンオフセットのオプションにもアクセスできるようになり、Moss.Earthのカーボンクレジットを購入することが可能になります。

カーボンクレジットは、企業や個人に対してブロックチェーントークンとしてMoss.Earthのカーボン・クレジット・プラットフォーム上で簡単かつ迅速に提供することができます。

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このプラットフォームでは、MOSSトークンであるMCO2を購入することで、誰もが二酸化炭素の排出を中和し、アマゾンの熱帯雨林を救うための保全プロジェクトに資源を配分することができます。

Carbon Analyticsの創業者兼CEOであるMichaelThornton氏は、次のように述べています。
「SUKUのブロックチェーンベースのプラットフォームに、当社の計算エンジン『Powered by Carbon Analytics』を提供し、ブランドのネット・ゼロ・エミッション達成を支援できることを嬉しく思います。10人に6人のお客様が、環境への影響を減らすために消費習慣を変えたいと考えていると言われており、多くのブランドがこのようなお客様の要望に応える機会を認識しています。当社の会計統合型カーボンフットプリントプラットフォームで検証されたカーボンフットプリントと、ブロックチェーン技術によって証明可能なネット・ゼロ・エミッションを組み合わせることで、非常に高いレベルの信頼性と透明性を提供することができます」

Moss.Earthの共同設立者であるAlexandreLomaski氏は、次のように述べています。
「かつてないほど多くの人々が気候変動に関心を持ち、二酸化炭素の排出量が危険なレベルに達している今、人々や企業が自らの手で問題を解決する時が来ています。気候変動は、海面上昇、壊滅的な異常気象、干ばつ、火災、飢饉、感染症の蔓延などの災害をもたらしており、現実的な解決策がこれまで以上に重要になっています。私たちは、SUKU社のブロックチェーンを活用したソリューションを、私たちのカーボンクレジット・プラットフォームでサポートすることで、ブランドや顧客にカーボンクレジット取引の追跡と認証のための透明性の高い方法を提供し、カーボンフットプリントを削減できることを嬉しく思います。」

SUKUのCEOであるYonathan Lapchik氏は、次のように述べています。
「ブランドや小売業者向けのサプライチェーン・アズ・サービスの主要なソリューションとして、エンドカスタマーがボタンをクリックするだけで購入によるカーボンフットプリントを簡単にオフセットできるようにすることで、気候変動との戦いに貢献できることを大変うれしく思います。大多数のお客様は、地球を救うために消費習慣を変えることを望んでいます。ですから、ブランドや小売業者にとっては、私たちがMoss.EarthとCarbon Analyticsで計画しているようなソリューションによって、このような要求に応えることができる、非常に大きな未開拓の機会があるのです」

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まとめ

世界的にSDGsの取り組みをはじめとして、環境への配慮と持続可能性に関して企業に求められる責任に消費者は高い関心を持ち始めています。国内においては、この流れは未だ顕著に現れてはいませんが、今後、グローバル企業を中心にカーボンオフセットに関する取り組みはどんどん加速していくことでしょう。

ブロックチェーンは、サプライチェーンやトレーサビリティに透明性をもたらし、検証済みの確かな情報として第三者に情報を展開できることからカーボンオフセットに関するシステムとの相性は良いと言えます。今回の提携のようにブロックチェーンを活用したカーボンオフセットのプロジェクトが注目を集めていくことが考えられます。

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