ブロックチェーンプラットフォームを活用した穀物管理における新市場価値の創造

ブロックチェーンプラットフォームを活用した穀物管理における新市場価値の創造

TraceHarvest Networkはイーサリアムベースのブロックチェーンプラットフォームです。
このプラットフォームは、種子の販売から成長後の加工まで農作物のライフサイクル全体を追跡・管理することができます。

Bayer Crop Scienceの作物化学部門と協力することで、このトレーサビリティは構築され、穀物業界において最高レベルのソリューションを提供しています。種子の販売、交換、植え付け、収穫、加工されるまでの全工程が把握可能です。

このプラットフォームは、農家、製造業者、流通業者、加工業者の農作物に関わるステークホルダーが単一で安全なプラットフォーム内でデータを選択的に共有することができ、サプライチェーン全体のデータを利用することができるようになります。

ブロックチェーンベースでリアルタイムに合理的なデータのやり取りが実現されるため、すべてのステークホルダーが製品の追跡に関する問題点や改善点を発見することができ、従来のプロセスの見直しを可能とします。

BlockAppsの社長兼CEOであるKieren James-Lubinは以下のように述べています

「ブロックチェーン技術はすでに農業業界に革命をもたらしていますが、Bayer Crop Scienceの作物科学部門とのパートナーシップにより、このコンセプトをアイデアから現実のものにしたことで、私たちは穀物業界の道をリードすることができています。私たちは、農家の皆様と一緒に世界クラスのイノベーションを開発し、持続可能性において新たな基準を設定し、業界の未来を形作るデジタルトランスフォーメーションを推進しています。」

 

新しい価値の創造に貢献

TraceHarvest Networkは農作物に関するデータをステークホルダーと単一のプラットフォームで共有することができるため、柔軟性と拡張性に優れたグローバルなプラットフォームとなっています。

これにより、新しい市場やサービスへの参入や、新しい価値のある製品の提供を可能にすることで、様々な規模の農家の生計を向上させることに繋げることができます。
さらにこのプラットフォームは、環境保護や、消費者に対しての品質保証など様々な目的に応用することができます。

国際貿易におけるコンプライアンスを遵守

国際貿易において農作物を取り扱う場合、企業は農薬、遺伝子組み換え等のコンプライアンスに対する意識を高く持つ必要があります。

サプライチェーン上で、農作物に農薬や遺伝子組み換えが行われていないか等をアナログな方法で確認するにはコストが必要でしたが、TraceHarvest は国際規制に準拠しているかどうかをプラットフォーム上で正確に追跡、確認することができ、国際規準に準拠している証拠を提供する手段としても利用することができます。

Bayer Crop Science CIO兼デジタルトランスフォーメーションの責任者である Sascha Israelは以下のように述べています
「食品サプライチェーン全体で製品のトレーサビリティを可能にすることで、TraceHarvestは、農家や消費者の関心の高い食品の品質や透明性に関する新しいソリューションやサービスの基盤を提供します」