2020年注目度ランキング発表
2020年最も読まれた記事をご紹介致します。
2020年は、新型コロナウイルスにより全世界が影響を受けた年でした。
ブロックチェーンに関しては、国内外の様々な企業が続々とブロックチェーンを活用した実証実験を行い、実際にブロックチェーンを活用したサービスも多く発表されました。ブロックチェーンは5G時代の到来や、SDGsへの関心の向上等に対して、有用であることから注目を集めていました。
2019年はフェアトレードやペット業界、リサイクル、車、スポーツについての記事が上位にランクインしましたが、2020年はどのようなトピックスが注目を集めたのでしょうか。
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第5位
ミツバチをブロックチェーンで追跡管理すると、食料の安定供給につながる
ミツバチと私たちの生活は直接関わりがある訳ではありませんが、ミツバチの受粉は、自然と農業を支える欠かせない存在です。そんなミツバチですが、年々世界中のハチは減少傾向にありました。そのような状況下にあるミツバチの生態系を回復させることを目的として、ブロックチェーンでミツバチを追跡、管理するThe World Bee Projectによるプロジェクトをご紹介しました。IoT機器やAIセンサーを利用し、ハチに関する様々な生体を監視、さらには花粉をブロックチェーン上で識別、管理する方法を開発しています。
第4位
印刷されると同時にブロックチェーンに記録される産業用プリンタが登場
サプライチェーン上の偽造や不正行為を抑制し、消費者とサプライヤーとの信頼関係を向上させるためのソリューションとして、産業用プリンタで印刷された製品が直接ブロックチェーンに記録追跡管理できるソリューションが開発されました。Honeywellが提供している産業用プリンタと、iTRACE Technologiesが持つブロックチェーンセキュリティシステムの双方の技術が融合したことで開発が実現しました。このソリューションは高度な精度が求められ、尚且つエラーの無い印刷を必要とする医療やヘルスケア自動車部品等の生産拠点への展開されることが期待されています。
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第3位
世界三大高級時計メーカーがブロックチェーンで偽造品撲滅?
高級時計の偽造品は、毎年4千万台上市場に出回っていると考えられています。このような問題に対して高級時計ブランドは、続々とブロックチェーンのソリューションを使ったデジタル証明書により、時計の所有者や購入記録等のトレーサビリティ情報を明らかにし、偽造品ではないことを証明する手段を確立しています。世界三大高級時計メーカーの一つヴァシュロン・コンスタンタンが、ブロックチェーンデジタル証明書ソリューションを持つArianeeのオープンソースソリューションへ参加したことについてご紹介しています。
第2位
化粧品のトレーサビリティをブロックチェーンで確保し安全性を証明するソリューション
Seqensは、オーガニック化粧品の世界基準を満たしていることを消費者へ証明するための手段としてブロックチェーンを取り入れることを明らかにしました。製品の製造工程や成分に関するトレーサビリティを明らかにすることで消費者との信頼関係を構築に役立つことが期待されています。Seqensは、製品の原材料の投入から最終製品の製造プロセス全ての過程において、リアルタイムで品質情報がブロックチェーン上に記録することを可能にします。さらにオーガニック製品であることを証明する世界基準に遵守していることを認定された証明としてブロックチェーンを活用できることについてもご紹介しています。
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【トレーサビリティとは?】わかりやすく簡単に解説!その意味や必要性、メリットについて
第1位
服が作られる過程をブロックチェーンで記録すると、環境と人に配慮した服かどうかが分かる?
アパレル業界では、被服を作るために大量の水を消費することや染色時の環境汚染、極小のゴミの排出や、労働力に関する搾取の問題があるとされています。アパレル業界の様々な問題に対して、解決を目指すブロックチェーンプロジェクトのPaperTaleについてご紹介しています。PaperTaleは、服につけられたスマートタグをスマートフォンで読み込むことで、服に関するあらゆる情報を確認することができます。服が作られる工程だけではなく、環境にどの程度配慮しているのかを測定する環境計算技術を使いCO2の削減を数値化することができます。さらに、服を出荷する工場の従業員が不正に雇われていないかどうかなど契約情報を満たしていないと出荷することができない仕組みがブロックチェーンのスマートコントラクトで形成されています。
昨年と比較して、製造業に関するトピックスが注目を集めた結果となり、第三者への証明として、物流や製造に関する製造過程などの製品情報を透明化する手段にブロックチェーンが数多く活用されました。
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スマートコントラクトとは?メリットや活用事例、注意点をわかりやすく解説
国内においても偽造品に関するトレーサビリティシステムや、CO2排出削減に関するソリューションが進められています。また、国内においてはリモートワークの普及でブロックチェーンを使った電子契約サービスも注目を集めました。他にも、作品に対する著作権保護の実証実験が実施されたりと2020年は様々な分野においてブロックチェーンの有効性が検討されていました。
2019年、2020年は実証実験に関する話題が多く上がっていましたが、2021年は国内外どちらにおいても、実証実験の段階から次のステップへ進んだサービスやソリューションが続々と増えてくると考えられます。
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