ドバイとインドをつなぐブロックチェーンベースのeマーケットプレイス

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ドバイとインドをつなぐブロックチェーンベースのeマーケットプレイス

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2020年8月29日
世界を代表するドバイのフリーゾーンであるDubai Multi Commodities Centre (DMCC)は、ブロックチェーンを利用してインドの農家とUAEの食品産業をつなぐeマーケットプレイス 「Agriota E-Marketplace」を立ち上げました。

Agriotaプラットフォームは、2018年2月にインド首相がUAEを公式訪問した際に連携協定を締結したことを受けて、限界農民や小規模農家の支援をミッションとするインド企業CropData Technologyと共同開発されました。

CropData Technologyは小規模名農業の支援を目的としてサービスを提供している開発会社です。CropDataのAgriculture E-Marketplaceには、ブロックチェーンベースのCropDataプラットフォームが使われており、透明性とトレーサビリティを確立しています。

Agriculture E-Marketplaceは、取引における入札から会計等の資金管理に関するコンプライアンス管理等ををはじめ、すべての取引参加者に対してエンドツーエンドで公平なシステムを提供するために幅広い機能を備えた農業商品市場向けプラットフォームです。

また、これらの機能はブロックチェーンを利用し、スマートコントラクト機能により取引されます。完全な取引のエコシステムはブロックチェーンを使用して統合され、取引のサイクルをシームレスな状態で促進させています。

さらに、小規模な農家も参加できるように、高度な構造化数学を使用して、小規模な農家を大きなロットに集約し、市場性を高める工夫が取られています。

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小規模な農家が参加可能なEマーケット

Agriota E-Marketplaceを利用することで、インドの農家は仲介業者を介することなく、直接、食品加工企業や卸売業者等の食品産業全体とつながりを持つことができます。また、仲介業者を省き、農業の商品に対してサプライチェーンを最適化することで、トレーサビリティを確保することに繋がり、農業からお店に並ぶまでの過程が保証された質の高い製品を提供することが可能となります。さらに、直接農家が繋がりを持てることから、地域のコミュニティ発展への寄与にも繋がると期待されています

Agriota E-Marketplaceは、第一段階として穀物、豆類、油糧種子、果物、野菜、香辛料、調味料を提供する予定です。

DMCCのエグゼクティブ・チェアマン兼チーフ・エグゼクティブ・オフィサーであるAhmed Bin Sulayem氏は次のように述べています。

「ブロックチェーン技術をコモディティ分野で活用することはDMCCにとって最優先事項であり、Agriota E-Marketplaceの立ち上げは自然なステップです。UAEはインドと重要な歴史を持っており、私たちの農業商品プラットフォームはこの共生関係をさらに発展させ、インド全土の何百万人もの農家に利益をもたらすと同時に、UAEの食糧安全保障を向上させます」

UAEは、食糧安全保障を確保し、アグリビジネス貿易円滑化を推進するための包括的な計画を策定しており、イノベーション主導の食糧安全保障において世界をリードするハブとなることを最終目標としています。

近年、小規模農業を救うブロックチェーンのプロジェクトは各国で立ち上げられています。
ブログ内で扱ったことのある農業にまつわるブロックチェーンプロジェクトを紹介させていただきます。
インド政府の支援のもと、ブロックチェーンで農家を救う
小規模な農家の救い方!パブリックブロックチェーンプラットフォームの導入例
日本の販売農家、主業農家等は年々減少傾向にあります。国内の小規模農家と消費者をエンドツーエンドでつなぐサービスはいくつかありますが、ブロックチェーンを使ったサービスも続々と増えてくるのではないかと考えられます。

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