カナダの貨物鉄道会社がブロックチェーンベースのプラットフォームに参加

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カナダの貨物鉄道会社がブロックチェーンベースのプラットフォームに参加

鉄道イメージ画像

カナダの貨物鉄道会社のカナダ太平洋鉄道は2020年10月8日に、ブロックチェーンプラットフォームであるTradeLensに参加したことを発表しました。

TradeLensはIBMとAPMoller-Maerskによってコンテナ船業界の課題を解決するために開発されました。現在は、国際貿易におけるコンテナのやり取りに年間600万以上の文書が処理されています。このTradeLensはAPIを通じて社内システムに簡易的に統合できるよう設計されています。

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TradeLensについて

TradeLensは、コンテナ輸送に関する書類の安全かつ透明性の高い状態を維持したまま書類管理を実現するためのブロックチェーンプラットフォームです。このプラットフォームを使うことで、貿易業界に特化した効率的で安全性の高い国際貿易を促進させることができます。

TradeLensではコンテナを輸送する際の、荷主、荷受人や税関、などのサプライチェーン上のステークホルダー間の文書の作成、共有、修正などのやり取りを従来よりも効率的にすることができます。すでにTradeLensは、2017年から初期のパイロットテストを開始しており、2018年からプラットフォームが正式に開始され92社が参加しています。

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国際貿易における課題

国際貿易における取引には、膨大なデータの処理が必要とされていますが、データ処理は多くの場合、紙が使われ、手作業による確認作業が発生しています。手作業による処理には時間を要し、ミスの発生や遅れの原因となる可能性があります。
また、貿易取引の中では、今どこに貨物があるのかを把握するために、複数の企業を介して情報を収集しなければならず、貨物の確認までに時間を要してしまう可能性もあります。

このような様々な貿易に関する課題を解決するためのソリューションとしてTradeLensが開発されました。

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TradeLensで国際貿易の課題を解決

TradeLensは、サプライチェーンに関連している事業者、陸運、港湾、関税などのステークホルダーの身元を証明することができる手段を持つブロックチェーンベースのプラットフォームを使っています。
複数存在するステークホルダーを1つのプラットフォームで管理し、共有の台帳を持つことで、企業間のやり取りをこれまで以上に効率化させます。

また、1つのプラットフォーム上でやり取りが完結できるようになるため、取引者間同士のリアルタイムな情報共有を実現することができるようになり、さらには、貨物の運搬全体をエンドツーエンドで可視化することを可能にします。

さらに、関税等の組織間の業務プロセスの一連の流れをスマートコントラクトを用いて自動化し、ブロックチェーン上に記録することで紙の利用を廃止し、人為的なミスの発生を抑制します。また、情報セキュリティ面監査に関する結果や履歴もブロックチェーン上に記録されるため、取引に関するデータの信頼性を向上させることができます。

複数の異なる業種の企業が1つの台帳に参加しますが、台帳にはアクセスの承認許可を受け、証明書を持つ企業のみがアクセスすることができます。さらに台帳に記録されているデータはブロックチェーンの暗号化と、情報へのアクセス権限の可否を定めることができるため、企業は自身が関わる特定の情報にしかアクセスすることができない状況を作りだします。

ブロックチェーンプラットフォームで効率化された恩恵を、サプライチェーンに参加しているすべての企業が享受できることは、大きな導入メリットであるといえます。

カナダ太平洋鉄道の発表で、副社長兼最高情報責任者であるMikeRedeker氏は以下のように述べています。
「カナダ太平洋鉄道は技術革新を通じた顧客体験の向上に向けた取り組みの一環としてTradeLensに参加できることを嬉しく思っています。世界の海運業は非常に複雑なビジネスであり、TradeLensはこの業界を支える情報共有プロセスを改善しています。
カナダ太平洋鉄道は顧客の利益のために常に革新を行っており、TradeLensへの参加はその革新の一例です。」

昨今、ブロックチェーンベースのプラットフォームを使い貿易、物流の業界のサプライチェーン全体を管理する方法が、国内外ともに増えてきています。
どのタイミングでブロックチェーンを検討するか、慎重な姿勢が求められています。

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