トレードログがザ・ギンザへIoT連携ブロックチェーンツール「YUBIKIRI」の本番提供を開始

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トレードログがザ・ギンザへIoT連携ブロックチェーンツール「YUBIKIRI」の本番提供を開始

トレードログ株式会社様ロゴ
2021年3月31日にトレードログ株式会社はPRTIMESにて、株式会社資生堂様の子会社である株式会社ザ・ギンザが運営するスキンケアブランド 「ザ・ギンザ(THE GINZA)」向けにIoT連携ブロックチェーン導入ツール「YUBIKIRI(ユビキリ)」の本番提供を開始したことを発表しました。

マーケティングとSCMを跨ぐブロックチェーン技術の本格導入は、ラグジュアリー化粧品ブランドとしては世界初となります。

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トレードログが提供するエンタープライズ向けの課題解決ソリューション

トレードログは、近年のグローバルブランドの市場動向においては、顧客接点のデジタル化によるO2O(Offline to Online)マーケティング、新興市場における偽造品からのブランド保護、日々高度化されていくSCMにおける物流合理化、という目まぐるしく変化する市場に適応するための対応が求められていると考えています。

しかし、現状多くのブランドでは、課題に対して対処療法的、局地的な対処に留まり、ブランド全体を貫く施策が打ち出せていませんでした。

トレードログはこのような状況において、複数の課題に対しての抜本的な解決策とするためにYUBIKIRI、OHAJIKIなどのソリューションを提供しています。

ザ・ギンザへのYUBIKIRIソリューション提供も、複数の課題に対する抜本的な解決が目的でした。

ザ・ギンザは、自社製品の偽造品を防止し、物流を合理化させ、O2OマーケティングとSCMを繋ぎ、それぞれの課題を解決するためのソリューションとして、YUBIKIRI for Microsoft Azureを導入しました。

これまで、ブランドマーケティングに於けるブロックチェーンを活用した取り組みは部分的なものであったり実証実験止まりのプロジェクトが大半でした。

しかし、今回のザ・ギンザへの導入は

「ラグジュアリー化粧品市場においてマーケティングとSCMを跨ぐブロックチェーン導入の本番提供事例としては世界初である点」
「RFID/QRとブロックチェーンの併用により、物流合理化とO2Oマーケティングを一気通貫で実現している点」
「Salesforce Commerce Cloud*との連動により店頭施策とEC施策とを融合させている点」
上記の3点において非常に画期的でなものとなっています。

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ザ・ギンザが追求する肌本来の美しさを引き出すスキンケア製品

資生堂の子会社で化粧品の開発・企画・販売等を行う株式会社ザ・ギンザが運営する、タイムレスで本質的な美しさを追求するプレステージスキンケアブランド「ザ・ギンザ(THE GINZA)」は、スキンケア8製品を含む全10製品をリニューアルし2021年6月1日より各取扱店舗とオンラインショップにて発売を開始することを発表しています。

ザ・ギンザは、「肌は身にまとう最高のオートクチュール」という美学のもと、肌本来の美しさを引き出すスキンケアを20年かけて研究しており、リニューアルされる商品では、乾燥などの外部環境から肌を守り、さまざまな肌のタイプ、状態、環境に適応する、テーラーメイドスキンケアを提供しています。

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トレードログについて

ザ・ギンザへ技術提供を行ったトレードログは、「失敗のない市場を作る」を旗印に、ブロックチェーン技術導入支援とデータの活用支援を行っており、サプライチェーンとマーケティングの連携、偽造品対策や環境対応に注力している企業です。

特にIoTとブロックチェーンを連携した独自のサービス、IoT連携ブロックチェーン導入ツール「YUBIKIRI、トークンエコノミー導入ツールOHAJIKIなどを展開しており、企業のDX推進を支援しています。

OHAJIKI

OHAJIKIは、ブロックチェーンを活用したトークンエコシステムプラットフォームの広告販売促進とCRMを繋ぐブランドを持つ企業向けのマーケティングソリューションです。
OHAJIKIを用いることで、販売促進とCRMを統合することができ、キャッシュフローの改善やブランドインフルエンサーの特定など直接的なマーケティングを可能にします。

YUBIKIRI

YUBIKIRIは、大手企業のデジタルイノベーション推進担当者向けのIoTとブロックチェーン、AIを活用したデータ連携ツールです。
IoTから収集した膨大なデータをAIで分析するためにゼロ知識証明型のブロックチェーンを用いています。

YUBIKIRIはデータごとに他社と共有、秘匿の出し分けが可能なため大手企業同士のデータのやり取りに特化しており、環境、物流、SCM、医療、広告など幅広い分野での活用が期待されています。

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トレードログの独自ソリューションYUBIKIRI

トレードログは、2021年3月20日にYUBIKIRIをMicrosoft Azureユーザ向けに、より導入しやすくモジュール化したYUBIKIRI for Microsoft Azureを発表しました。
今回ザ・ギンザへ提供したソリューションです。

YUBIKIRI for Microsoft Azureは、従来のYUBIKIRIよりもMicrosoft Azureを用いることでセキュリティの強化、拡張負担の軽減などのMicrosoft Azureユーザ向けならではの様々な利点を提供することを可能しています。

YUBIKIRI for Microsoft Azureでは、エンタープライズ向けのブロックチェーン開発に必要な環境をオールインワンで提供しているBaaSの「Kaleido BaaS(Blockchain as a Service)」も活用しています。

そして、ブランド、物流、ECと消費者を対等に繋ぐため、秘匿性や今後の拡張性を担保できるよう、基盤技術はブロックチェーンベースのQuorumが使用されています。

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エンタープライズ向けのブロックチェーン基盤Quorumの特徴

Quorumは、Microsoft Azureに対応しているEthereumをベースとした企業向けスマートコントラクトプラットフォームです。
Ethereumをエンタープライズ向けに改良し、許可型のネットワークモデルを採用しており、単位時間あたりの処理能力速度もEthereumより向上しています。

さらに、許可された参加者のみがネットワークに参加することができ、データのやり取りは取引の当事者のみで共有され、情報の秘匿性を維持することを可能にしています。

QuorumはEthereumの特徴を基本的には維持しつつ、情報の秘匿性と処理能力を強化することでエンタープライズ向けのプラットフォームとして展開されています。

トレードログのプレスリリースでは、株式会社資生堂 ザ・ギンザ グローバルブランド
グローバルブランドディレクター 黒田 明日香 氏は次のように述べています。

この度、パートナー企業としてトレードログさまとの新しい取り組みをさせていただいた理由は主に二つあります。高度なマーケティング施策実現のために秘匿性に強みを持つブロックチェーン基盤「Quorum」で開発できる技術力がある企業であるため、また、実装に向けてのコンサルティングサービスを併せて提供しており、弊社にとって初めての試みを一緒に成し遂げることができるパートナーであると考えたためです。トレードログさまとの取り組みを通して、お客さまにとって付加価値の高い体験を提供するためには、高い技術力を持つ企業とのパートナーシップ、そして有効的なコラボレーションが今後のビジネスの成功の鍵を握ることを再認識致しました。
コロナ禍を経て、さらにDXの加速度を上げることが期待される世の中になりました。タイムレスで本質的な美をお客さまに提供するザ・ギンザブランドのミッションを達成するためには、常にお客さまの変化に合わせて革新を続けていくことが必要です。今後もトレードログさまとともに、ビューティー×DXで成し得る新しい顧客体験をお客さまに届けていきたいと考えます。

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最後に

ブロックチェーンを活用したブランドマーケティングを本格稼働させた世界で始めての事例をご紹介しました。
トレードログは、IoTであるRFID/QRとブロックチェーンの併用により、物流の合理性とO2Oマーケティングを同時に実現させブランドマーケティングに昇華しています。

ブロックチェーンには企業間で秘匿性の高い情報のやり取り、IoTとの連携によるトレーサビリティの確立を可能にする特徴があり、物流や医療、高級品などの分野で多く試みが行われています。
今後はただ、トレーサビリティを明確にする、サプライチェーンを管理するだけではなく、ブロックチェーンを利用して収集したデータを活用したマーケティングツールの活用も増えて来ることが予想されます。

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