【ブロックチェーンで物流を改善!】SmartHubで国力をアップするバーレーンの事例

物流に関するイメージ画像

バーレーンでは、COVID-19の影響を受けている医療品の物流のハブに、ブロックチェーンプラットフォームを用いて滞る物流の流れを改善する取り組みを行っています。

バーレーンに拠点を置くIT分野のスタートアップ企業MVC Globalと物流会社のCox Logistics Groupによるブロックチェーンプラットフォームは、GCC市場へサービスを提供することを明らかにしました。

GCC(Gulf Cooperation Council:湾岸協力会議):UAE、サウジアラビア、カタール、バーレーン、クウェート、オマーンの6カ国が加盟する地域協力機構です。

 

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目次

バーレーンの物流を改善するブロックチェーンプラットフォームとは

MVCによるブロックチェーンプラットフォーム

MVC Globalは、ブロックチェーンプラットフォームを提供するAVC Globalの子会社で、MVCによるブロックチェーンプラットフォームは医療品分野に特化しています。追跡システムに加え、GCC政府や製薬業界の追跡規制に準拠するように設計されています。また、MVCの追跡システムは、医薬品の在庫や所在等、サプライチェーンのあらゆる段階でリアルタイムに製品情報を提供することができます。

MVC GlobalとCox Logistics Groupによるプロジェクトの目的は、バーレーンに世界クラスのデジタルインフラストラクチャを構築することです。

このプラットフォームにはブロックチェーンとIoT、AIが使われています。物流にMVCのプラットフォームを利用することで、事務処理にかかるコストの大幅な削減を実現させ、中東で最初の「SmartHub:スマートハブ」となることが可能になります。

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SmartHubが実現できること

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 SmartHubは、MVCのプラットフォームと高度なAIテクノロジーを組み合わせることで、バーレーン含めGCC市場全体の、食品、医薬品、医療用品の冷蔵と非冷蔵、両方の流通を促進させます。

SmartHubは以下の2つの機能を兼ね備えたブロックチェーンプラットフォームです。

①ブロックチェーンプラットフォームとIoTセンサーを用いて、シリアル化された追跡システムによりサプライチェーンを可視化させます。国際間の通関や手数料の支払い、コンプライアンス、政府の認可の可否等をスマートコントラクト機能で行うことができます。

②ブロックチェーンのスマートコントラクト機能を用いることで、手続きのフローを自動化させることができます。手続きに掛かっていた手間を削減し、国際間のやり取りも簡略化することが可能となります。

追跡システムとスマートコントラクトにより、必要な食品と医薬品を迅速かつ効率的に配布し、事務処理、管理などに必要な時間を大幅に削減することが可能となります。

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ブロックチェーンの導入で国力をアップ

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バーレーン経済開発委員会の最高投資責任者であるフサインラジャブは、次のように述べています。

「このプロジェクトの目的は、バーレーンの世界クラスのデジタルインフラストラクチャを構築することです。これにより、王国は地域の主要な物流ハブになることができます。さらに、中東の中心にあるという地理的ロケーション、高度な通関ポリシーと規制、ビジネスを行うための競争力のあるコストは、多くの国際企業を引き付けます。バーレーンでの地域事業の立ち上げを続けているロジスティクス価値提案の不可欠な要素です。」

今回のバーレーンの物流SmartHubの事例では、COVID-19によって影響を受けた物流の流れを促進させる目的に加え、ブロックチェーンプラットフォームにより国際間の取引を活性化させることで、物流の中心として国自体の活性化に繋がることが期待されています。

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まとめ 物流をブロックチェーンで活性化する事例について

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今回は、ブロックチェーンを活用して物流を活性化するバーレーンの事例を紹介しました。

ブロックチェーンプラットフォームの導入を積極的に検討している国は、バーレーンの他にも存在しており、2020年から徐々に増え始めています。

最近では、アルゼンチンの天然ガス規制機関が天然ガスの供給会社「全て」に対して、供給会社向けのブロックチェーンプラットフォーム導入を目指しているという事例について、弊社メディアでも紹介しています。

ブロックチェーンは世界各国の物流の課題を解決しつつあります。

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