【SDGsを実現】Hydro社がブロックチェーンを活用してアルミニウムのトレーサビリティを可能に

金属製品イメージ画像

ノルウェーに本社を置く大手アルミニウム生産企業であるHydroは、2021年3月1日に認証機関であるDNV GLと協力し、DNVの持つブロックチェーン「Tag.Trace.Tags」を使ったパイロットテストを開始したことを発表しました。

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ブロックチェーンでSDGsを実現|アルミニウムの製造時のトレーサビリティを明らかにする

今回のパイロットテストでは、75%以上のリサイクルアルミニウムで作られたアルミニウムブランドの「Hydro CIRCAL」と低カーボンアルミニウムブランドである「Hydro REDUXA」において、持続可能性を証明するためにブロックチェーントレーサビリティが活用されます。

Hydroのサステナビリティ部門の責任者であるBjørnKjetilMauritzenは次のように述べています。
「パイロットテストの目的は、製品の持続可能性が裏付けられるかどうかを検証することです。工場からお客様の手元に届くまでアルミニウムを追跡することが可能になります」

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近年、消費者による持続可能性の高い製品への注目度は飛躍的に高まっています。

製品に関係する膨大な情報と様々な規格がある中で、消費者が簡単に製造から手元に届くまでの真正性のある情報を、消費者が簡単に確認できるソリューションを提供することで、環境に考慮した意思決定を促すことを支援します。

製造から手元に届くまでの情報を簡単に確認できるソリューションを提供することで、消費者に環境に考慮した意思決定を支援します。

DNV GLによってブロックチェーンを用いて開発されたTag.Trace.Tagsは、製品に一意のデジタルIDタグ付けを行うことができます。これにより、原産地の情報や位置情報などライフサイクルに関係する情報を記録したり、製品の追跡を可能にしたりします。

このTag.Trace.Tagsは、VechainのVeChainThorパブリックブロックチェーンが使われています。

また、製品の特性に対する承認情報をデジタル証明書やデジタル製品パスポートで発行することで、その真正性を保証します。

製品の認証情報は、携帯端末の専用アプリケーションからQRコードでスキャンすることで簡単に確認をすることができます。

消費者へ信頼できる情報を提供することで、他ブランドとの差別化を図ることが狙いです。

Hydroのパイロットテストでは、Hydro CIRCAとHydro REDUXAを使って、製造される過程のCO2の排出量を追跡し、トレーサビリティに関する情報を提供する予定です。CO2の排出量を証明することで、製品の持続可能性をクライアント企業や消費者へ明らかにします。

DNVの事業開発およびサステナビリティ担当マネージャーであるLin JacobsenHammer氏は次のように述べています。
「一意のデジタルIDを備えたアルミニウム製品には、低炭素アルミニウムや消費後のスクラップの内容など、持続可能性に関する重要な事実が表示されます」

持続可能な家具メーカーであるVestre社は、家具を製造する過程でHydro CIRCALを使用しているため、今回のパイロットテストに協力をします。

Vestre社とVestre社の顧客は、公共公園に置かれるベンチの原材料やCO2排出量などのトレーサビリティ情報をTag.Trace.Tagsから得られるようになる予定です。

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最後にブロックチェーンを活用したSDGsに関わる事例6選をご紹介します。

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